ベトナムはインド、エクアドルに次いで世界第3位のエビ輸出国で、欧米や日本・中国・韓国にエビを輸出しています。そんなエビ大国ベトナムで最も大きなサプライヤーがMinh Phu(ミンフー社)になります。今回はバリアブンタウ省にあるミンフー社のエビ養殖池を見てきましたので、その様子をお伝えします。

ミンフー社のバリアブンタウ養殖池は、3,000haの広大な土地に558の養殖池を構えており、年間7,000tのバナメイエビを生産しています。7週間~9週間で出荷可能となる一般的なサイズまで大きくなるようです。

入口で消毒して入場します
水を張っていない状態の生け簀
水を張った状態
モニター室

 558の養殖池全てが監視カメラでコントロール室と繋がっており、何か異常があれば感知出来るようになっています(まるで凄腕トレーダーのディーリングルームのような光景です)

ミンフー社は4.5キロ先の海までパイプラインを繋げて海水を引いており、海水でエビを育てています。塩分やミネラル、水温などが安定している深度8メートルの部分の海水を引き、独自開発した藻を養殖池に投入することでエビの生育を高めています。養殖エビの歩留まりは約90%で、生育過程で10%程度は共食いで減ってしまうようです。

ミンフー社最大の取引相手国は日本で、売上の約20%が日本向けとのことでした。同行した商社の方曰く、「ミンフーは巨大企業でありながら納期や商品開発など柔軟性があり、供給量も安定しているので信頼出来るサプライヤーの一つ」とのことでした。

養殖中のバナメイエビ

MAI INTERNATIONALでは、現地の最新事情やトレンドを踏まえた市場調査や戦略策定が可能です。是非お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。