ベトナムの麺料理といえば、日本ではフォー(Phở)やブン(Bún)を連想するひとが多いかと思いますが、南部ではフーティウ(Hủ Tiếu)という麺料理が人気です。同じくライスヌードルなのですが、白い細麺とエビなどの海鮮だしで甘味のあるスープが特徴です。
特にメコンデルタ最大都市のカントーなどで有名で、ホーチミン市にも複数の人気店舗があります。
今回は、知人に教えてもらった「Dì Năm Sa Đéc」を訪れてみました。1区のファングーラオに位置するこのお店は、1988年から家族で経営されており、メディアなどでも選出されています。
フーティウには、カントーとは川を挟んで対岸のドンタップ省にある、サデーク村で発祥した“サデーク式”という麺があり、このお店はこのスタイルのフーティウを提供しています。やわらかすぎず、適度にコシがあるのが特徴です。
フーティウのお店ではよくあるのですが、「汁あり」「汁なし」を選んでオーダーします。
人気店らしく、外国人観光客も多いようので、英語メニューを見せてもらいました。
さっぱりとして食べやすかったです。やはり麺に少し歯ごたえがあります。私が気になったのは、このようなお店だとチャインというスダチに似たライムが添えられるのですが、金柑でした。この果汁を、スープや冷茶に加えて風味をつけるのが一般的です。
週末の夕方という時間帯でしたが、近所の住民で賑わっていました。
【店舗情報】Dì Năm Sa Đéc166 Bùi Thị Xuân, Phường Phạm Ngũ Lão, Quận 1, Thành phố Hồ Chí Minh ,Việt Nam
ベトナムでは、このように伝統的なローカルフードが色濃く根付き愛されています。その一方で、さまざまな地場チェーンおよび外資の外食チェーンが活動しております。人口9,800万人の胃袋をターゲットに、さまざまな試みも行われてきております。
MAI INTERNATIONALでは、飲食の分野で現地のトレンドを踏まえた市場調査や戦略策定が可能です。是非お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。