商工省傘下のiDEA(電子商取引デジタル経済局)が、「ベトナム電子商取引白書2022」を発表しました。

かなり多くの調査項目があるのですが、この中で、いくつかの指標を見ていきたいと思います。

2021年の新型コロナ禍において、EC市場は前年比16%増加となり、小売売上高に占める割合は7.0%となりました。

2016年時点では、わずか3%だったのですが、5年間で2倍以上成長している事になります。

また、2022年は、7.8%まで伸びると予測されており、今後もこの傾向が続いて行くと思われます。

EC市場規模も、2016年時点50億USDが、2021年137億USDと2.74倍に成長し、2022年は164億USDが予測されています。

EC利用者数は、2016年3,270万人から、2021年5,460万人と、1.67倍に増えました。

2016年から、2017年の伸び率と、以降の伸び率を見ると、急速に拡大している事がわかります。

また、インターネット利用率は、2016年54.2%から、2021年73.0%と、18.8%増加しております。

一日の平均インターネット接続時間は、9時間以上が22%と、長時間化している事がわかりますが、ホーチミン市では、2021年7月から9月末まで新型コロナウイルス流行によるロックダウン政策が有った事も影響していると思われます。

また、ECでの購入チャネルですが、2020年と比較して、携帯アプリでの購入が16%も伸びている事がわかります。

ECで購入した場合の決済方法は、電子マネーが急速に伸びている事がわかります。

以前のブログでもご紹介しましたが、この分野はかなり伸びしろが高いのではと思われます。

ベトナムの電子マネー決済市場

ECで購入しているカテゴリーとしては、「アパレル製品」、「化粧品」の比率が60%以上と高く、次いで家庭用品・電子機器となっています。

オンライン映画、オンライン教育等も、新型コロナ禍で急拡大している事もわかります。

この様に、ベトナム市場も新型コロナの影響を受け、急速に変化しており、常に新しい情報をキャッチアップしていく事が重要と思われます。

ベトナムEC市場関連の調査ニーズがございましたら、ぜひお気軽にお問合せください。