ベトナムでは、『サイゴンビール』『タイガービール』など、国産ライトラガーを中心とした代表的なビールブランドが人気ですが、それ以外の海外産の輸入ビールも流通しています。
メキシコのコロナビールやベルギーのLeffeなど、有名ブランドの製品は、ホーチミンの代表的な輸入食品商社・小売であるAn Namなどを中心に卸売・小売販売されており、また、輸入ビールの一部は、Co.op Mart、AEONモールやBIG Cなどのスーパーマーケットで広く取り扱われており、ファミリーマートなど都市部のコンビニエンスストアでも販売されています。
販売価格は、Chimay(330 ml)は58,000VND、Corona Extra(355 ml)は45,000VND、 ドイツのHarboe Bear(500 ml)は44,000VNDほどで、これらは『サイゴンビール』のSaigon Special Beer(330 ml)が13,900 VNDと比較すると、かなり高価ですが、中間所得者以上をターゲットにした輸入食品販売店が増加している事から、展開量が増え続けています。
また、ベトナムの都市部では、2015年頃から、『Heart Of Darkness』『Pasteur Street Brewing Company』 『te te』『7 Bridges Brewing Co』などの国産クラフトビールブランドが誕生しており、 多くのレストランやバーのメニューに採用されています。
また、品質も評価されていおり、『Heart Of Darkness』は、ベトナムを拠点に、香港、 カンボジア、日本、シンガポール、台湾、タイに輸出されて販売されています。
『Heart Of Darkness』や『Pasteur Street Brewing Company』『te te』などの国産クラフトビールの代表的なブランドは自社で料飲店の運営も行っております。
ベトナムは東南アジアで随一の消費量を誇り、日本のビール企業の調査では、 2018年には前年から7%の伸びを見せています。
世界のビール消費を牽引するトップ2である中国と米国のビール消費量が落ちていることもあり、ベトナム市場はグローバル大手や新興ベンチャーから注目を集めております。