ベトナムでは多くの魚が食されていますが、日本人のイメージとしてメコン川で採れた川魚が多く、あまり海の魚は食べていないのではと思われている方が多いと思いますが、実際には多くの海の魚を海外から輸入している事が統計総局が発表している統計情報からわかります。
イワシに関しては、年間約330万USDを日本から輸入しており輸入金額は2014年から安定しています。
続いて冷凍アジです。日本は2017年まで輸出量TOPだったのですが、2018年でアイルランドに抜かれて2位になっています。
国名で「兄」となっているのは、すいません「イギリス」です。ベトナム語でイギリスは「Anh」なのですが、年上の男性への呼びかけも「Anh」なので、誤植をしてしまいましたが面白いのでそのままにしています。。。
そして、冷凍鯖ですが、こちらは金額面でイワシ、アジを圧倒しています。最近では多くの伝統的小売市場にある魚屋さんで400g以下くらいの小さな鯖が売られており、ベトナム人の食卓に上るようになっています。また、スーパーマーケットでは600g以上の立派な鯖も販売されており、筆者もよく購入して鯖の味噌煮や塩焼きなどを家で楽しんでいます。2006年に赴任した当時はあまりなかった為、筆者の食生活も年々日本化が進んでいます。。。
鯖は、「生き腐れ」という様に足の速い魚ですが、ベトナム市場でのコールドチェーンの発達により、冷凍鯖が様々なスーパーや魚屋で販売されるようになっており、DHA・EPAが豊富で栄養価が高く味も良いと人気が出始めています。
2019年12月30日(月)のVOV(ベトナムのテレビ局)が報じた内容によると、CPTPPの包括的かつ段階的な合意が発行され約1年が過ぎ、日本から輸入される魚介類の課税が免除されたため、特に鯖の輸入額は42%増加していると報道されました。
CPTPPの恩恵を受け、今後日本からの魚輸出額が増える事が予測されており、ベトナム側のインポーターも良い取引先を探している状況です。
MAI Internationalでは、様々なベトナム市場調査や、ビジネスマッチングを提供しております。
海産物の輸出パートナー調査にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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