この記事のポイント
- カフェチェーン大手ハイランズコーヒーが絶好調
- 「来店数×単価」の両方が向上
- 国内外1,011店、フィリピンにも進出済
ハイランズコーヒーが2026年Q1で「過去最高益」
地場メディア記事によると、ベトナム最大級のコーヒーチェーン「ハイランズコーヒー」が、2026年第1四半期に過去最高のEBITDAを記録しました。親会社ジョリビー・フーズ・コーポレーション(JFC)の開示によると、EBITDAは約6億9,200万ペソ(約2,970億VND相当)で、前年同期比+9%です。
ポイントは大きく3つです。①既存店売上が前年同期比+8%と、出店に頼らない伸びが出ていること。②店舗数は国内外合計で1,011店まで拡大していること。③JFCが2027年Q1を目安にIPO(新規株式公開)を検討している点です。
数字で読む:EBITDA成長とグループ内での存在感
今回のEBITDAは、JFCがハイランズコーヒーの数値を個別開示し始めて以来の最高額とされています。さらにハイランズは、JFCの「コーヒー・紅茶」事業のEBITDAの34%以上を占め、グループ全体でも7%台の貢献度と説明されています。
既存店売上(少なくとも15カ月以上営業している店舗対象)が+8%伸びたことに加え、取引件数は+6%、客単価(1人あたり平均売上)は+1.8%とされています。つまり「来店数×単価」の両方でじわっと押し上げている構図です。
なぜ伸びた?既存店+8%の背景にある“運営力”
既存店が伸びる局面では、出店よりもオペレーション改善が効いているケースが多いです。具体的には、ピークタイムの回転率、商品ミックス(主力+季節品)、プロモーション設計、アプリ/会員施策、立地別のSKU最適化などが利益に直結します。
特にベトナムの外食・カフェは「日常使い×立地勝負」になりやすく、同一エリアでの競争も激しいです。既存店が伸びているという事実は、ブランド力だけでなく現場運営の再現性が上がっているサインとして見ておくと判断しやすいです。
店舗1,011店へ:国内の厚み+海外(フィリピン)での試運転
2026年3月末時点で、ハイランズコーヒーは直営・フランチャイズ合計で国内外1,011店とされています。昨年末比で+26店の純増で、初の海外市場であるフィリピンにもフランチャイズ店が複数あると説明されています。
外食チェーンは「店舗網(立地)」「サプライ(品質と原価)」「人材(教育と定着)」の3点が同時に回って初めてスケールします。店舗数が大きいほど、物流・焙煎・資材調達・教育の標準化が進み、利益率の改善余地も生まれます。
所有構造とIPO計画:2027年Q1ターゲットで何が変わる?
ハイランズコーヒーは1999年に創業し、2002年にホーチミン市で1号店を開店してチェーン展開を本格化しました。2012年にJFCが出資(買収)し、現在もベトナム最大のコーヒーチェーンとして拡大しています。
報道では、JFCがハイランズコーヒーのIPOを検討しており、完了目安を2027年第1四半期としています。狙いは、資金調達、企業イメージ向上、そして成長フェーズを支えるための戦略・運営への注力(ガバナンス/投資余力の確保)と整理されています。
MAI Internationalができること:市場調査から“実行”まで
MAI Internationalでは、ベトナムF&B・小売の市場調査、競合/価格調査、ターゲット顧客の定性調査、チャネル戦略(TT/MT・EC含む)設計、現地パートナー探索、実行フェーズの伴走まで一気通貫で支援しています。
「ベトナムでの販路を作りたい」「現地チェーンとの協業可能性を検討したい」「出店/提携の打ち手を具体化したい」といったテーマは、初期の仮説づくりからご一緒できます。
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