この記事のポイント
- 直近5年間で取引件数が年平均59%増加
- スマホが唯一の財布、牽引するZ世代
- 大きく変わる“現金主義”ベトナムの消費者
ベトナムの都市部では、カフェやスーパー、オンラインショッピングまで「スマホでタップして決済」が当たり前になりつつあります。財布も現金もカードも持たず、QRにスマホをかざして数秒で支払いが終わる——この風景を特に強く牽引しているのが、Z世代を中心とする若い世代です。
この状況を紹介する地場メディア記事がありましたので、参考としてご紹介いたします。
「タップするだけで完了」:スマホが“唯一の財布”になる
混雑したカフェでも、客が小銭を探す姿は減り、QRコードにスマホを向ける光景が日常になっています。元記事でも、現金・財布・カードがなくても困らない感覚が、若い世代の「日常的な消費習慣」になっている点が強調されています。
データでも見える「非現金決済」の加速(2025〜2026)
この変化は体感だけではなく、数字にも表れています。ベトナム国家銀行(SBV)のデータとして、2025年の非現金決済総額はGDPの約28倍に達し、直近5年間の取引件数は年平均約59%成長、QR決済も取引件数・金額ともに大きく伸びたと報じられています。
さらに2026年も勢いが続き、年初から2か月で非現金決済の取引件数が40.7%増、インターネット決済は73.1%、モバイル決済は34.4%増とされています。
電子ウォレットは「スーパーアプリ」へ:46百万のアクティブ利用
市場面では、ベトナムに約4,600万のアクティブな電子ウォレットがあり、3,000万人以上が定期的に利用しているという推計が紹介されています。MoMo、ZaloPay、VNPayなどが主要プレイヤーとして挙げられ、送金や請求書払いに留まらず、買い物・配車・投資などに広がる「スーパーアプリ化」が進んでいるという整理です。
Z世代が推進役:キャッシュレスは「新技術」ではなくデフォルト
元記事では、変化を強く牽引するのが若い世代である点を明確にしています。Ken Researchのレポートとして「ベトナムのGen Z・Gen Yの88%がキャッシュレス決済を好む」こと、また世界的にも24歳未満は取引の約45%を携帯電話で行い、現金は約14%に留まるというデータが引用されています。
背景として、Z世代はスマホ・インターネット・Eコマースと共に育っており、QRのスキャンやApple Pay/Google Payの利用は「新しい技術」ではなく“最初からそういうもの”という感覚だ、と説明されています。
消費者コメント:財布を持たないことが「普通」になった
ハノイの学生(22歳):「ほとんど財布を持ち歩かない」
ハノイ在住の学生、Nguyễn Minh Anhさん(22歳)は、元記事内で「“Mình gần như không mang ví nữa”(ほとんど財布を持たない)」と述べています。外食やカフェ、オンライン購入でもQRや電子ウォレットを使い、現金なしで外出しても違和感がない、という感覚が紹介されています。:contentReference[oaicite:8]{index=8}
ホーチミンの会社員(25歳):「タップは速くて入力が少ない」
ホーチミン市の会社員、Trần Hoàng Longさん(25歳)も「“Dùng Apple Pay hoặc tap thẻ rất nhanh”(Apple Payやカードのタップはすごく速い)」とコメントしています。入力の手間が少なく、すべてがアプリの中にあるので、手元の財布にいくら入っているかを意識しない瞬間もある、という生活感が描かれています。
便利さの裏側:シームレスさが支出感覚も変える
元記事は、キャッシュレスが「数秒で決済」「現金を数えない」「偽札の心配が減る」「持ち物が減る」といった利便性をもたらす一方で、その“シームレスさ”が若者の支出の仕方にも影響しうる点に触れています。現金払いに比べて「お金を使った感覚」が薄れ、気づかないうちに使い過ぎる可能性がある、という問題提起です。
まとめ:「tapが当たり前」の時代に、問われるのは“賢い使い方”
ベトナムでは「現金か、キャッシュレスか」という二択ではなく、日常の前提が急速にデジタルへ寄っています。元記事が投げかけるのは、「tapで終わる」時代に、どうすればより賢くお金を使えるのか、という問いです。
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