国産製品需要喚起の最新動向、商工省主導イベント

この記事のポイント

  • テーマは「ベトナム製品を誇りに思うベトナムの若者たち」
  • ハノイ中心部で開催「“ベトナム製品の活力”」
  • “体験×ライブコマース”型で展開

ベトナム国内製品の消費を押し上げる「Sức sống hàng Việt」とは

ベトナムでは、国内消費をテコに「ベトナム製品(made in Vietnam)」の需要喚起を進める動きが続いています。その象徴的な取り組みの一つが、ハノイ中心部で開催された第3回「Sức sống hàng Việt(ベトナム製品の活力)」です。2026年3月20日〜22日に、ハノイ市チャンティエン通り62番地の展示スペースで実施され、現地会場とライブ配信を組み合わせた“体験×ライブコマース”型で展開されました。

本イベントは、ホーチミン共産主義青年同盟創設95周年(1931年3月26日〜2026年3月26日)を記念し、「ベトナム製品を誇りに思うベトナムの若者たち」をテーマに掲げています。若年層の消費行動を取り込み、国内流通の拡大につなげる狙いが読み取れます。

商工省主導×TikTok Shop連携がポイント

運営は商工省(Bộ Công Thương)傘下の国内市場管理・開発関連部局が主導し、ホアンキエム区(行政単位としてはホアンキエム地区側の関係機関表記も見られます)やTikTok Shop、ベトナム国家決済公社(Napas)と連携して実施されています。目的は、企業の製品プロモーション支援と、デジタル環境での流通チャネル拡大の後押しです。

会場は毎日9:00〜21:00にオープンし、見学・体験・ショッピングに加え、相談やインタラクティブ企画、優待価格での購入機会を提供しました。オフライン体験を入口に、オンライン拡散・販売へつなげる設計が分かりやすいですね。

背景:消費トレンドは「原産地が明確」「品質」「環境配慮」へ

「Sức sống hàng Việt」で紹介された製品の共通項として、原産地が明確であること、品質重視であること、そして環境に配慮した“グリーン消費”の潮流に合っていることが強調されています。これはベトナムの中間層・若年層で進む価値観の変化とも整合します。

また、イベント内コメントでも、Z世代が「文化的価値」や「持続可能性」をより重視する点が示されました。単に安い・便利だけではなく、“なぜその商品を選ぶのか”のストーリーが購買を左右しやすくなっています。

若年層のトレンド形成力を考えると、SNS上での文脈づくりは避けて通れません。ベトナムの若者トレンドはTikTokを起点に可視化されやすいため、関連動向も合わせて押さえておくと施策設計がラクになります。お疲れの若者“癒やしブーム”? 検索キーワードで上位も参考になります。

事例:出展3社に見る“グリーン製造”の商品設計

第3回イベントには、グリーン製造・安全・持続可能性を体現する若手企業として、①Công ty Cổ phần Nghệ Sành INVEST、②Hợp tác xã Hà Nội Xanh、③Công ty Cổ phần Sản phẩm Thiên nhiên và Hữu cơ ONA Globalの3社が参加しました。

Nghệ Sành(Nghệ Sành INVEST):発酵×素材訴求

Nghệ Sànhは、陶器の壺(chum sành)で発酵させたウコン由来の製品を展開しています。加工プロセスの“らしさ”がそのまま差別化要素になっており、ライブ配信では見せ方次第で一気に理解が進むタイプの商品です。

Hanoi Green Cooperative:環境配慮型パーソナルケア(HalalViet)

Hanoi Green Cooperativeは、HalalVietブランドで環境にやさしいパーソナルケア製品を紹介しました。例として、ディエン・グレープフルーツのシャンプー/コンディショナー、Bách Hoaのシャワージェルや洗顔フォーム、衛生用品・家庭用品などが挙げられています。 :contentReference[oaicite:8]{index=8}

ONA Global:天然コスメ(Cỏ Cây Hoa Lá)

ONA Globalは、Cỏ Cây Hoa Láブランドで天然化粧品を開発しています。生姜×レモングラスのシャンプー、生姜×ウコンのシャワージェル、洗顔料、スキンクリームなど、素材連想が強いラインアップが特徴です。

MAIの支援案:市場調査→テスト販売→販路拡大まで

「イベントで売れる」状態を再現するには、ターゲット・価格受容性・訴求軸の仮説検証が欠かせません。MAI Internationalでは、市場調査から販路開拓、オンラインでのテストマーケティングまで、実行面を含めてご支援しています。まずは注目のベトナム市場におけるEC販売を最小経費のような小さな検証から入ると、失敗コストを抑えやすいです。

※本記事で紹介したイベント情報は、VietnamPlusおよびベトナム商工省の公開情報(2026年3月時点)をもとに整理しています。