食品輸入検査が厳格化、どうなる?通関の混乱と「移行期間」

この記事のポイント

  • 2026年1月会合で政令46の運用遅れと混乱を政府が協議
  • 首相が2/4に『運用をギクシャクさせない』と是正を指示
  • 政令46で一部検査が滞るも、通関の詰まりは概ね解消

<本政令は、後日に一時停止されることが決定されました。本記事の内容は、2026年2月4日時点での内容になります。情勢が流動的な可能性があるため、閲覧時には最新の状況と異なる場合があります。あらかじめご了承ください>

初期混乱は解消傾向でも「運用更新」に備える

ベトナムでは、食品安全法の施行を具体化する政令46の運用をめぐり、導入初期に一部品目で検査が追いつかず、国境ゲートで通関の目詰まりが発生しました。

2026年2月4日には首相が「運用を急に変えてギクシャクさせない(giật cụcにしない)」「移行期間が必要」と是正を指示し、滞留は概ね解消したと報じられています。

ただし、今後も追加の決議やガイダンスにより、必要書類や検査手順が変わる可能性があります。日本から輸出する企業ほど、現地の最新運用に合わせた実務設計が重要になります。

最新動向:なぜ通関が詰まったのか(そして何が是正されたのか)

導入初期は「準備不足×ガイダンス不足」で一部品目が滞留

報道では、政令46は輸入食品の検査をより厳格にする方向で運用が進んだ一方、実施手順の案内が十分に迅速・具体的でなかったことが混乱要因とされています。

その結果、特に農産物・水産物・生鮮食品の一部で新たな国家検査の運用が追いつかず、国境ゲートで検査・通関が滞る局面が生じました。

首相のメッセージは「移行措置」:実務は“急な運用変更”を前提にしない

首相が強調した「急に変えない」「移行期間が必要」という方針は、現場が落ち着くまでの暫定対応が入り得ることを意味します。

逆に言うと、制度本文だけで判断して突っ込むより、直近の現場運用(検査窓口・提出物・検体・リードタイム)を押さえたうえで、輸出・販売計画を組むのが安全です。

制度の狙い:食品安全は「流通前の厳格化+市場での監視強化」へ

保健省側の説明としては、食品安全を「根本から」管理する観点で、以下の強化が示されています。

  • 流通前:製品の公表・登録手続き、試験(検査)の厳格化
  • 流通後:事後検査・市場監視の強化、サンプル採取による監視、違反製品の迅速回収
  • デジタル:電子環境・ネット空間での食品広告の管理強化

ここは輸入実務だけでなく、EC・SNS運用を含むマーケ側にも影響しやすいポイントです。特に「効能っぽい表現」「誤認を招く表示」は、今後より突っ込まれやすくなる前提で運用ルールを整えておくと安心です。

この件は、今後の動きにも注視していく必要があります。

引用元:Gỡ vướng Nghị định 46, Thủ tướng yêu cầu không điều hành ‘giật cục’

MAI Internationalでは、状況に応じて下記のような支援が可能です。

  • 現地パートナー選定(ディストリビューター/通関業者)と実務フロー設計
  • 商品登録(開示)に向けた資料整理、運用の最新化
  • TT/MTチャネル開拓、EC・デジタル施策の設計(表示・訴求の整備含む)

越境ECや輸出〜販売までの設計観点は、こちらも参考になります:EC市場のメインプレーヤーと主な展開方法

※本記事は公開時点の情報をもとにした一般的な解説です。最新の法令・通達・解釈は必ず関係当局や専門家にご確認ください。