日本産和牛に似せて販売、実はインド水牛肉

ローカル記事より引用

2024年9月、ハノイ市公安は、HIDA食品株式会社が水牛肉を日本産牛肉として販売していた事件を摘発しました。
同社は、なんとインドから輸入した安価な水牛肉(1kgあたり約12万ドン)に脂肪を注入し、見た目を日本産和牛に近づけて販売していたことが確認されました。
販売価格は1kgあたり40〜60万ドンと高額で、2024年5月からの数カ月間で約14トンの偽牛肉をハノイ、ダナン、ニャチャン、ホーチミン市などで販売していたとされています。

現場では、約65トンの水牛肉および偽牛肉、加工用機器、脂肪注入用粉末などが押収され、うち24件のサンプルから水牛肉のDNAが検出されました。

あの定番飲料ブランドも

また、同時期には定番飲料水ブランド「ラヴィ(Lavie)」のミネラルウォーター偽造事件も発覚し、基準を満たさない水を既存容器に充填し販売していた事例も明らかになっています。

これらの事件は刑事事件として立件され、関係者は起訴・拘留されています。
しかし、今回の事件は氷山の一角に過ぎず、ベトナムでは食品の偽装・不正表示が定期的に発生している社会問題となっています。

「どこで作られたのか」「誰が作ったのか」

このような事件が相次ぐ中で、ベトナムの消費者の間では「安さ」よりも「安全性」や「信頼性」を重視する傾向が強まる可能性があります。

その中で、日本食材が持つブランド力と品質への信頼は際立っています。
和牛や調味料、米、水産物、加工食品など、日本産の食材は「高品質で安心できる」というイメージが広く浸透しており、消費者にとってプレミアムな選択肢になっています。
また、近年ベトナムでは日本食レストランの店舗数が3,000店を超えるまでに拡大しており、日本食材の現地調達ニーズも確実に増加しています。

ローカル記事より引用

いまこそ「日本産」を打ち出す好機

今回の偽装事件は、「日本ブランドを模倣すれば売れる」という誤った発想から生じたものです。
それは同時に、日本食材の信頼性と人気がそれほどまでに高いことの裏返しであるともいえます。

たとえば、

製品のトレーサビリティや認証制度の導入による品質の「見える化」
現地パートナーとの協働による販促・PRイベントの開催
オンライン販売での「安全・正規品」訴求キャンペーンの展開

これらの取り組みを進めることで、日本食材の信頼性を強化しながら市場シェアを広げることが可能です。

MAI INTERNATIONALでは、ベトナム国内の特定の食材や原料を狙った市場調査や営業代行が可能です。是非お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。