ベトナムで生活していると、知らない電話番号からの着信で営業電話(消費者向けのコールドコール)を受けることがよくあります。
ベトナム国内の、2019年時点の電話加入者数は約1億2615万人です(ベトナム情報通信省 Ministry of Information and Communications の2020年の「IT白書」より)。これは、人口の130%に相当します。ちなみに、日本の電話加入数は、総務省の統計で、モバイル端末のみで、すでに200%を超えているとされています。
このように、誰もがパーソナルな電話番号を保有している時代であるため、電話を使った一般消費者向けにマーケティングは盛んに行われています。VIETTELやVINAPHONEなどの大手通信業者はもちろん、配車サービス、不動産営業、ちょっと怪しい投資話まで、顧客への電話セールスを積極的に展開しています。
企業による電話営業は問題視されて、2020年に法令改正で禁じられることになるという報道もありました。ただし、2023年現在も、なくなっていないというのが現状です。
この電話セールスは、多くの潜在顧客にとっては迷惑なものです。一日に何件もかかってくる営業電話にうんざりして、抵抗を感じています。忙しい日中の勤務時間帯に、知らない番号からかかってくる着信は、ほとんどが営業電話だと思っています。電話をかけるほうも大変だと思いますが、このような古典的なローラー作戦はベトナムの消費者の攻略に有効的な営業手法なのでしょうか。
未だになくならないということは、ひょっとしてベトナムで非常に効率的な営業なのでしょうか。