読者の皆様は、ベトナムの伝統的な競技デイゲイ（Đẩy gậy）をご存知でしょうか。
これは、武道の一種で、日本語でいうと「棒押し」といったところでしょうか。二人の競技者が木製の棒で互いに攻防するスポーツで、技術や筋力を競います。ベトナム北西部の少数民族の文化やアイデンティティを表現する重要な要素であり、現在でもお祭りや儀式で行われています。
今日では競技化されて女性も参加しており、スポーツの種目のひとつとして、ルール化されております。ベトナムでは一般的な存在であり、多くの人々が競技者・観覧として親しんでいます。先週、ホーチミン市内の大会が行われました。15歳前後の若者が参加し、ホーチミン市内の各区から勝ち上がった多くの選手が参加しました。優勝者には、商品が贈られました。優勝者はホーチミン市の代表として、各省から勝ち上がった選手が参加する全国大会に挑むそうです。
筆者も実はこの競技を知ったのが最近で、はじめは何のことか分からなかったのですが、ユーチューブなどで動画を見て（Đẩy gậy で検索するとたくさん動画を見つけられます）、このような伝統的な競技が、全国規模で行われていることに驚きました。
日本人にとっては馴染みがなく、珍しく感じます。ただ、日本の大相撲が歴史的に地鎮祭で土俵を作り行われていて、たとえばモンゴル相撲にも神事や儀式の側面があるため、そのような習わしとは共通点があるかなという印象がありました。
大会当日、デイゲイの観覧を楽しみにして、ホーチミン市１１区の競技会場に言ったのですが、私のスケジュールの都合上、見ることができませんでした。そのため、同じ大会で行われていた「綱引き」を見学しました。これはまったく日本で行われているものと同じでしたね。男女別、男女混合の８人制でした。
ベトナムは、伝統的な文化を発展させている国です。竹竿踊り（bamboo pole dancing）、竹馬（stilt walking）などの風習も盛んであり、多くの人々が参加しています。これらのスポーツは、地域社会の結束や健康促進に貢献しており、観光資源としても活用される試みがあります。
ベトナムへ旅行される際にはこのような伝統的な文化を見てみてください。ベトナムの人々の生活や精神を感じることができるかもしれません。
MAIインターナショナルでは、ベトナム文化に則した市場調査が可能です。なにかあればお気軽にご相談いただければと思います。
