ベトナム人は麺好き

本日はベトナムの麺をご紹介します。

ベトナムに来たばかりの頃、時間があったのでブログをアップしていたのですが、その時の写真が大量に出てきたので、写真は2006年~2008年くらいの物です。(古いですが基本は変わりません。)

ベトナム人は麺好きで、本当に様々な麺が存在し、地域性もあるのでかなり楽しめます。

ここでご紹介する麺は、ベトナムの麺を網羅するものではなく、ごく一般的なもののみとなっていますので、ぜひご自分で様々な麺をご開拓ください!

 

【Cao Lau(カオラウ)】

仏印放置民

まず最初はCao Lau(カオラウ)です。

主に中部ダナンに近い、ホイアンという町で食べる事ができます。

ベトナムが昔、安南と言われ、日本との交易が盛んだった頃、ホイアンに住んでいた日本人 (最盛期は2,000人くらいいたみたいです。) が教えたと言われています。

日本の伊勢うどんに似ているといわれ、太い麺に少量のスープをかけて食べます。

 

【Mi Quang(ミークアン)】

仏印放置民

これはMi Quang(ミーウアン)です。

中部ダナン名物の汁が少ない麺で、パリパリしたゴマせんべいを割ってから混ぜて食べますが、ピーナッツも入っているのでとても香ばしくて美味しいです。

酢漬けの青唐辛子を一緒に食べると更に美味しさが増します。

 

【Bun Bo Hue(ブンボーフエ)】

仏印放置民

これはBun Bo Hue(ブンボーフエ)です。

その名の通り、古都フエの名物でとても有名な麺です。

ブンはお米からできたトコロテンみたいな製法の麺ですが、ブンボーフエで使うブンは、通常よりも太くてコシがあります。

でも、本場フエで食べるとそんなに太くなく、店員の人に聞くと、「サイゴンのブンボーフエは凄く太いけど、本場の物はこんな感じですね。」と言われた事がありました。

豚足やレバーなどが入っていますので全体的にこってりした味わいです。

うんと辛くして食べましょう。

 

【Pho(フォー)】

仏印放置民

説明は要らないと思いますが、Pho(フォー)です。

日本でも有名なので皆さんご存知とは思いますが、ホーチミンのフォーは甘め、ハノイのフォーはさっぱり目が多いですね。(上の写真はハノイの物です。)

私はホーチミンに16年住んでいるのでやはりホーチミンのフォーが好きですが、これは好みの問題ではないと思います。

この上の写真はホーチミンの有名店のPho Bo(牛肉フォー)です。

ホーチミンの特徴は、とにかく香草やもやしをたくさん入れて食べるという点だと思います。

 

【Banh Canh(バインカン)】

仏印放置民

これは、Banh Canh(バインカン)です。

タピオカ粉を使っているのでプリプリとした食感が特徴で、南部の代表的な麺の1つです。

写真は、Banh Canh Cua(カニ入り)ですが、スープの種類は色々あります。

結構日本人の人は好きな人が多いと思います。

 

【Mi Hoang Thanh(ミーホアンタン)】

仏印放置民
仏印放置民

これはMi Hoang Thanh(ミーホアンタン) です。

Hoang Thanhとはワンタンの事で、Miは小麦粉から作られる中華麺の事なので、文字通りワンタンメンです。

注文する時に、Nuoc hay kho(ヌックハイコー)と聞かれますが、これは汁有りか汁無しかという事で、結構ベトナムの人は汁無しが好きな人が多いという印象ですが、私は汁有り派ですね。

昔、グエンフエ通りのサンワータワー近くにHung Kyという店があり、毎日の様に食べていました。

 

【Mien Xao Cua(ミエンサオクーア)】

仏印放置民

これはMien Xao Cua(ミエンサオクーア) です。

ミエンとは春雨の麺、サオは炒める、クアはカニ(ノコギリガザミ)なので、カニの春雨炒めですね。

恐ろしく美味しいので、ベトナムに観光で来た方にはぜひ食べてもらいたい麺です。

日本の春雨よりコシがあり(店による)、カニもふんだんに使われている贅沢な食べ物です。

醤油との相性がよく、つけながら食べるとなお美味しいです。

 

【Mien Ga(ミエンガー)】

仏印放置民

これは同じミエンですが、鶏のスープに入ったMien Ga(ミエンガー)で、さっぱりしています。

ベトナムは鶏肉が美味しいので、こんなにシンプルな感じの調理でも大変味わい深いです。

 

【Bun(ブン)】

仏印放置民

これはBun(ブン)です。

この料理はCanh Chua Ca Loc(カンチュアカーロック)という料理で、Canhはスープ、Chuaは酸っぱい、Caは魚でCa Locは雷魚ですから、酸っぱい雷魚スープです。(これは調理前の写真です。)

ベトナムでは鍋が終わった後、〆にBunが出てくる事が多く、残ったスープでブンを食べるのですが、それがまた美味しくてついつい食べ過ぎてしまいます。

 

【Hu Tieu Nam Vang(フーティウナムバン)】

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これは、Hu Tieu Nam Vang(フーティウナムバン)という料理で、フーティウは主に南部で食べられている麺で、半乾燥させているのでフォーと比べてコシが強く感じます。

ナムバンは、南蛮という意味で、ベトナムからするとカンボジアを指し、元々はカンボジア人が食べる麺とベトナム人から教わったのですが、カンボジアではクイティウ、タイではクイッティアオという料理があり、元々は同じ料理で中国由来と思われます。

私はこの麺が最も好きで、お客様が日本からくると一緒に食べに行く事が多いです。

もやしやレタス、ニラ、酢漬けのニンニクや青唐辛子をモリモリに入れて食べると美味しいです。

 

【Hu Tieu Bo Kho(フーティウボーコー)】

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これは同じフーティウですが、料理法が違う、Hu Tieu Bo Kho(フーティウボーコー)という料理です。(フォーを入れるとフォーボーコーになります。)

Boは牛、Khoは煮詰めるという意味で、Bo Khoでビーフシチューという意味になり、文字通りビーフシチューで煮込んだ物ですが、これも美味しいです。

麺を食べた後、揚げパンやパンを入れて食べるとボリュームアップします。

 

 

今回、ご紹介した以外にもまだまだたくさんの麺料理があります。

ベトナム生活16年の蓄積がありますので、本ブログをご覧頂いた方とベトナムでお会いする事がありましたら、ベトナム麺料理の市場調査に同行させて頂ければと考えています。