7月6日・7日に、ベトナムで高校卒業試験が行われますが、2020年の受験者数はおよそ90万人という事でした。

2015年より、教育訓練省事務局は、「高校卒業試験」と「短期大学を含む大学の入学試験」を統一させましたが、各受験生には最低4科目の試験が義務付けられており、このうち数学、文学、外国語は必須科目、その他1科目は自然科学および社会科学(物理・化学・生物学・歴史・地理・公民から選択可能)となっており、この4科目の試験結果は、「高校卒業認定」と「大学入試の合否判定」に利用されています。

また、必須科目である「外国語」に関して、現状では「英語、ロシア語、フランス語、中国語、日本語、韓国語(2021年度より)、ドイツ語」から選択できるという事です。

試験スコア(評定)に関しては、最高30点で判定されるという事なのですが、本日(2021年4月29日)のVNExpressによると、IT関連学部の評定が近年上がっているという事でした。

以下はハノイ市にあるIT関連学部がある大学の2018-2020年までの評定です。

【ソース:VNExpress】

この様に、IT関連学科は軒並み必要な評定が上がっている事から、ベトナムではIT市場に注目が集まっているという事がわかります。

ベトナム政府は労働集約型産業から、「2020年までに工業立国化の達成」を図る目標を掲げ、工業化促進のため、電子、機械、造船、省エネ、自動車などの産業誘致政策を打ち出してきましたが、中でも際立って成長しているのが、IT業界であり、関連するIT人材の育成に力を入れており、教育施設を大幅に増やし、300ヶ所以上のITエンジニア育成の 高度教育機関が作られてきました。

また、現在ベトナム市場でもスタートアップ企業数が増加しており、IT関連スタートアップ企業も増加している事が学生を引き付ける魅力になっているとも考えられます。

2019年にオーストラリア貿易促進省(Austrade)が発表した「CreativeStartups inVietnam2019」によると、2012年の400社から、2015年には約1,800社、2017年には3,000社にまで増加しているという事でした。

この方向性はしばらく続くものと予想されますので、今後もベトナムのIT市場に注目していきたいと思います。

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