農業農村開発省によると、ベトナムの有機農業作付面積は、2016年の53,350ヘクタールから2019年には約237,693ヘクタールに増加し、有機農作物生産に携わる農家数は、17,168人、有機農作物生産企業数は97社で、その内、60社が海外への輸出を行っており、年間約3億3500万米ドルの売上高になるそうです。

ベトナムの有機農産物は国内で消費される以外に、米国、EU、中国、日本、ドイツ、英国、韓国、ロシア、シンガポール、フランス、ベルギー、オランダ、イタリアなど、世界中の180ヵ国(地域)に輸出されています。

私がベトナムに来た2006年当時は、日本もそうですがオーガニックという意識は少なかったと思いますが、最近では健康意識の高まりを追い風に、多くのオーガニック製品販売店ができており、チェーン店化しつつあります。

例えば、Farmaers Marketというチェーン店があります。

【Farmaers Market:同社ウェブサイト】

同チェーンは、ホーチミン市内に4店舗を展開しており、ウェブサイトでの販売にも対応しています。

販売している商品はオーガニック製品を中心に揃えており、野菜などはVietGAP対応商品が充実しています。

【ソース:同社ウェブサイト】

VietGAPとは「Vietnam Good Agricultural Practice」の事で、ASEANGAPを参考として農業農村開発省が定めた農業生産管理基準で、野菜・果物、茶葉、米、コーヒーに関連した基準が発表されています。

国産農作物以外にも、国際基準をクリアしている様々な海外製品も販売しており大変面白いお店だと思います。

同社が運営しているFacebookファンページは、2021年4月20日時点でなんと444,633人が「いいね」しており、いかにオーガニック製品が消費者から注目されているかがわかります。

先日、再生プラスチックボトルを使用した飲料水が売れているとご紹介しましたが、ベトナム市場では世界的流行と同調して「オーガニック」というキーワードが売れる市場になりつつあると思います。

今後、ベトナム市場での商品販売・事業展開を検討される際は、「オーガニック」というキーワードを念頭において商品戦略を策定するのも面白いのではと考えております。

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