7月10日のTuoi Tre新聞オンライン版の新型コロナウイルスによる失業者の増加に関する記事が掲載されております。
本年度の第2四半期において、5180万人の労働者の内、3080万人が新型コロナウイルス流行に関して何らかの影響を受け、その内240万人が失業しており、全国の失業率が急増している。
7月10日に行われた2020年の年初から6ヵ月間の第2四半期の労働と雇用の状況に関する統計総局による記者会見で公開されたデータによると、統計総局の副局長であるファム・クアン・ビン氏は、この病気が世界の労働と雇用に深刻な影響を与えており、世界の労働者の約半数は職を失うと予想されていると語り、年初より現在まで240万人の失業者が発生し、第2四半期に失業率は2.73%(約130万人)増加し、そのうち都市部だけで見ると失業率は4.46%となった。
統計総局の労働人口統計部長のヴー・ティ・トゥ・トゥイ氏によると、何らかの影響を受けた15歳以上の労働者は3080万人、その内、57.3%の約1760万人が休業や労働時間の減少により収入が減っており、2,870万人は雇用を継続されているが、約89万人は失業、約120万人が休業状態で経済活動に参加できていないという事でした。
産業別に言うと、サービス産業は最も大きな打撃を受けており、労働者の72%が影響を受けており、続いて建設業界が67.8%、農業および林業・漁業においては25.1%が影響を受けたと回答し、総統計局が発表したデータによると、本年度の第2四半期において、中級以上の技術的および専門的資格を持つ層の失業率は、第一四半期に比べて低下しましたが、昨年度の同期間と比較した場合は増加しています。
また、専門的資格が低いかまったくない労働者の失業率は急激に増加しており、「これは経済的な打撃に対して、専門的なスキルの低い労働者がより深刻な影響を受けたことを示している。」とトゥイ氏は述べています。
新型コロナウイルス流行を迅速に抑え込み、世界から賞賛を得たベトナムでさえ、実体経済への影響は避けられないという事の様です。
今後の動向を注意深く見ていきたいところです。