ニャチャンのバーで観光客トラブル、動画が拡散

この記事のポイント

  • ニャチャン当局が1/9決定、追加で5,000万ドン罰金
  • 6/1から営業停止、許可変更未登録と食品安全不備を理由に
  • 2025年は宿泊客約1,480万人、日系も評判・安全対応が必須

ニャチャンのバーで従業員がシャベル・椅子で威嚇、1/9に5,000万ドン罰金へ

ベトナム政府は観光立国化を掲げ、ニャチャンを含む沿岸都市のプロモーションを強化しています。一方で、観光地ならではのトラブルも継続的に報告されており、今回のニャチャンのバーでの事案もその一つです。

報道によると、ニャチャン市の行政当局(UBNDニャチャン区)は1月9日、同市内のバーに対して5,000万ドンの罰金処分を決定しました。理由は、営業形態の変更にもかかわらず営業許可の変更登録を行っていなかったこと、飲食提供に必要な食品安全条件を満たさない状態で営業していたことの2点とされています。

この店舗は、1月6日からすでに営業停止措置を受けていました。その背景として、従業員がシャベルや椅子のような器物を手に、外国人観光客を殴ると脅しているように見える動画がSNS上で拡散したことが挙げられます。店舗側は謝罪と関係従業員の処分に言及しており、観光都市ニャチャンにおける「安全・安心な滞在環境」のあり方が改めて問われる事案となりました。

企業への影響: ニャチャン観光1,480万人規模での治安・評判リスクと取引判断

今回のように外国人観光客が関わるトラブルは、動画・写真とともに瞬時に拡散し、現地メディアだけでなく海外の旅行者コミュニティでも取り上げられやすい特徴があります。旅行会社やオンライン予約サイト、送客を行う企業にとっては、個別店舗のトラブルであっても「安全・接客品質に問題があるエリア」という印象に結び付きやすく、取引判断に直結しかねません。

また当該バーは、単なる顧客対応トラブルにとどまらず、「営業許可の変更登録を怠っていたこと」「食品安全の条件を満たさない状態で飲食サービスを提供していたこと」も指摘されています。したがって、企業がベトナムの観光・外食・ナイトスポット関連事業者と提携する際には、トラブル発生時の対応方針だけでなく、平時の許認可・衛生管理の体制そのものを確認する必要があります。

2025年ニャチャン観光の規模: 宿泊客約1,480万人(国際460万人)と収入6兆0300億ドン超の意味

ニャチャンのような人気ビーチリゾートでは、観光客数が多いほどトラブル事案も一定数発生します。そのため、単に「問題が起きたかどうか」ではなく、「問題が起きたときに事業者がどう説明し、どのような再発防止策を取ったか」を、提携継続・停止の判断材料として整理しておくことが重要です。

ニャチャンは美しい湾と白砂のビーチ、穏やかな気候で知られ、ベトナムの中でも代表的な海浜リゾートの一つです。国際線の増便やリゾート開発も進み、観光立国政策の中で「国際観光の受け皿」としての役割を担っています。

カインホア省(ニャチャン市を含む)の観光当局によると、2025年の宿泊客は約1,480万人、そのうち国際観光客は約460万人とされています。観光収入は6兆0300億ドン超が見込まれ、前年からの伸び率も2桁台で推移していると報じられています。

整えるべきコンプライアンスと現場運用

本件では、営業許可変更の未登録や食品安全条件の不備といった「基本的なコンプライアンス」も同時に問題視されています。これは、旅行者の体験価値を左右するのが接客だけでなく、「安心できる衛生・安全基準」であることを改めて示しています。企業としては、数字上の市場規模や成長率に注目するだけでなく、「安全・品質の担保がどの程度制度と現場に落ちているか」にも目を向ける必要があります。

いかがでしたでしょうか。ニャチャンは本来、家族旅行やインセンティブツアーにも適したビーチリゾートです。こうしたトラブルを教訓に、現地事業者と日本企業双方がコンプライアンスと現場運用を整え、安心して楽しめる観光地としての魅力を高めていけると良いですね。

※本記事は公開時点の情報をもとにした一般的な解説です。最新の法令・通達・解釈は必ず関係当局や専門家にご確認ください。

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