昨今の米中貿易摩擦を発端として、中国プラスワンとして東南アジアへのシフトが進んでおり、とりわけ進出のしやすさ(外資規制の面)、労働力人口の豊富さ、労働者賃金、旺盛な個人消費を背景とした販売市場としての魅力からベトナムに注目が集まっています。

経済成長を背景に、ベトナム国内でも業界別事業者数が増加している事から、外国企業の要望に対応できる企業数も増えており、今まで中国企業へ委託生産を行っていた日本企業が、委託先をベトナムにシフトするという事例も多くなっています。

統計総局が発表している資料で、業界別事業者数があります。

これはベトナム国内で活動をしている企業の業種を統計したもので、日本からOEM委託加工先調査で探索を依頼される事が多い業種も含まれております。

筆者自身、2006年よりベトナムに在住しており、ベトナムに来た目的がオフィス用品のカタログ通販立ち上げという事と、もともとはメーカーの調達であった為、日本企業向けのOEM委託加工先調査や、親会社経由で日本企業のPB・OEM提案をしていた為、駐在当初から数多くのベトナムの生産企業を訪問しておりますが、年々レベルが上がり、価格も中国と比較して遜色ないもしくは下回るようなケースが多くなってきていると感じます。

ベトナムに関して、「裾野産業が育っていない。」などの声もありますが、実感としては着々とレベルが上がってきていると感じます。

新型コロナウイルスの影響もあり、今後中国からの生産シフトを検討される事もあるかと思いますが、その際はぜひベトナムでの委託先調査をご検討される事をお勧めします。

【追記】新型コロナウイルスの影響により、海外出張に出れないというケースが多いと思いますが、「駐在員事務所代行契約」という月極のご契約を提供しております。このプランでは、ベトナム国内の委託候補先の抽出から商談代行、ウェブ商談設定や品質管理等の関連業務を全て弊社で代行させていただく事が可能です。本件の資料はここからダウンロード可能です。駐在員事務所代行