板を見ない投資戦略とは? ベトナムの個人投資家の実態

この記事のポイント

  • 34歳IT社員、年初から「板を見ない」長期投資へ転換
  • FPT等4銘柄+VN30連動ETFを四半期ごとに点検・再配分
  • DNSE専門家が強調する成功条件は投資の3原則(選定・規律・配分)

34歳IT社員が実践した「板を見ない投資戦略」への転換と効果

昨今、好調な株価の推移を反映し、株取引はベトナムでも活況です。地場メディアに投資家についての記事があったので紹介します。

ベトナム株式市場は近年の株価上昇を背景に、個人投資家の参加が一段と活発化しています。そうした中、地場メディアで紹介されたのが、外資系テック企業に勤めるIT社員、レ・フー・トアン氏(34歳、ホーチミン市)の投資スタイル転換です。

同氏は会議の多い業務環境から、株価ボード(板)を常時確認できず、SNS上の不確かな情報を信じて株式を急いで売却した経験を持ちます。この失敗をきっかけに、感情に左右される短期売買を反省し、年初から「板を見ない」長期投資へと舵を切りました。

現在は企業レポートをもとに業界上位の銘柄を選定し、FPT、VNM、MB、REEに加え、**VN30 ETF**を保有。四半期ごとに点検し、必要に応じてリバランスする運用により、拙速な判断が減り、資産状況も安定してきたと語っています。

ベトナム株の「板を見ない」長期運用

この事例が示すのは、「板を見続けられない投資家」こそが抱える行動リスクです。企業情報を十分に把握していない状態ではFOMO(取り残される恐怖)に陥りやすく、値動きを追うほど感情的な判断に傾く可能性が高まります。

一方、企業分析やレポート読解に時間を割き、日々の値動きよりも中長期の保有を優先する運用は、心理的な負荷を下げます。働きながら投資を行う層にとって、仕事と家計管理を両立させやすいアプローチと言えるでしょう。

財務・CFO機能の観点では、「何を監視するか」の再定義が重要です。短期的な価格変動よりも、企業価値の持続性、財務健全性、キャッシュフローの安定といった要素に焦点を当てることで、投資判断や社内教育の軸が明確になります。

DNSE「Entrade X」とAIチャットボット「Ensa」が可能にする非連続モニタリング投資

「板を見ない」運用を支える具体策として、DNSEが提供するのがEntrade Xです。安定成長を目的とした銘柄フィルター、ウォッチ用ポートフォリオ保存、個別株分析、財務報告の確認、異常変動アラートなどを統合し、連続的な監視を不要にします。

併用されるAIチャットボットEnsaは、リアルタイムニュース更新、株式分析、ポートフォリオ評価、取引行動に基づく個別提案を担います。情報収集の時間を短縮し、意思決定前に客観的な視点を得られる点が特徴です。

さらにDNSEのAI注文機能は、市場条件を自動分析し、大口注文を分割して最適な約定価格を探ります。価格インパクトの抑制と監視負担の軽減を同時に実現する仕組みです。

「板を見ない」運用を制度化する3原則

本事例が示すのは、長期投資が「放置」ではなく、「必要なシグナルだけを拾う設計」に近づいている点です。四半期ごとの点検やルール化されたリバランスは、個人投資にとどまらず、企業が従業員向けに示す資産形成ガイドラインにも応用しやすい考え方と言えるでしょう。

個人投資家の判断材料や思考を知ることは、ベトナム市場を理解する一助となります。今後、こうした行動変容を支える金融DXの動向にも注目が集まりそうです。

いかがでしたでしょうか。個人投資家の判断材料や思考を知り、ベトナムという市場の参考にしていただければと思います。

※本記事は公開時点の情報をもとにした一般的な解説です。最新の金融商品・投資判断については必ず専門家や公式情報をご確認ください。

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