同社ウェブサイトより

MWGの圧倒的な出店スピード

  

Mobile World Investment Joint Stock Company(MWG)は、Apple製品を専門とする小売チェーンであるTop Zoneストアが50店舗に到達したことを発表しました。

 

MWGの代表者は、「ベトナム市場において、Top Zoneは回転から8ヵ月で50店舗を展開するに至った、最も成長率の高いアップル認定販売店です。これは2022年末までに200店舗へ拡大する為の旅の始まりであり、2023年末までに10億米ドルの売上を目標とし、ベトナムにおけるアップル製品小売市場をシンガポールやタイと同等に成長させるという野心を持っています。」と語りました。

 

2021年の年末からアップル製品小売市場に参入したMWGは、後発企業であるにもかかわらず、この市場を支配するという野心を隠していません。

ベトナムにおいてアップル製品の人気は高いですが、ベトナム市場において正規ルートでの新製品発売開始時期は、他国と比較すると遅い事からハンドキャリー品が大量に入ってきてしまうという問題があり、2020年7月より、Digiworld、PET、FPT Synnex、Viettel等と協定を締結したことから、アップル側もベトナムが有望市場であるとみなしている事がわかり、今後は新製品発売時期が他国なみになり、販売価格もハンドキャリー品と遜色のない価格で展開される事を考えると、今後一層アップル製品売上高が増加する事が予測され、MWGの様な大手携帯電話販売チェーンとしては存在感をアップルへアピールする絶好のタイミングであると思われます。

 

TOP Zoneの単店平均売上は?

 

Top Zoneは、従来通りハノイ、ホーチミンの二大都市に集中して店舗展開をするだけでなく、ダクラック省、キエンザン省、カントーなどの地方都市へも店舗網を拡大しており、その地域に居住するアップル製品愛好家のニーズを満たしています。

展開する店舗タイプは、店舗面積100~120㎡のAAR(アップル認定リセーラー)と、180~220㎡のAPR(プレミアムリセーラー)の2種類を展開しており、2022年末までに全国で200店舗出店を目標としています。

同チェーンの単店平均売上は60~80億VNDであり、一部の店舗では100億VND以上を維持しています。

 

Top Zoneのアップル製品売上は?

 

200店舗のTop Zoneと、3,000店舗を超えるThe Gioi Di Dongを合わせた場合、2023年末までに同グループのアップル製品売上高は10億USDを超え、ベトナム全体のアップル製品売上高の約40%を占める事になると予測されており、その場合、MWGはベトナムのみならずアジアで最大のアップル製品再販業者となると思われています。

同チェーンのアップル製品売上は、2020年2億3,000万USDだったのが、2021年にはTop Zone20店舗を含めほぼ2倍の4億5,000万USD、2022年末までには6億5,000万USD、2023年には10億USDに達するという事業計画を持っています。

 

MWGは以前のブログでもお伝えしたように、ベトナムの小売業界を急速に変化させています。

このように、変化の大きなベトナム市場での商品展開や事業展開をお考えの際は、ぜひお気軽にお問合せを頂ければ幸いです。