2019年3月のベトナム統計総局発表によると、小売市場規模は近年急速に拡大しており、2010年の880億USDから2017年に1300億USDへと増え、2020年には1800億USDに達すると予想されています。

商工省の報告によると、ベトナムの小売市場においてスーパーマーケット、ショッピングセンター、モールなどの近代的小売市場は小売市場売上高の約25%に過ぎず、フィリピン33%、タイ34%、中国51%、マレーシア60%、シンガポール90%などと比較すると低くなっている事から開発の余地が大きく、2019年3月時点で全国に約800店舗のスーパー、150ヵ所ショッピングセンター、150ヵ所のモール、9,000ヵ所の市場、220万の個人事業店舗が存在しているが、2020年までに約1,200~1,500店舗のスーパー、180ヵ所のショッピングセンター、157ヵ所のモールにまで増加する見通しとされています。

従来、ベトナム市場は伝統的小売市場(トラディショナルトレード:TT)が80%以上を占めていると言われておりますが、この商工省の報告では、それらは75%となっています。トラディショナルトレードとはどのような業態かというと、全国にある小規模販売店や下記の様な市場も含まれています。

統計総局が発表している統計年鑑によると、スーパーマーケットは2013年~2016年までに年平均6.27%、商業施設(モール)は9.46%で増えています。また、スーパーマーケットの約14.3%はハノイ市、約22.2%はホーチミン市にあり、商業施設(モール)の約12.9%はハノイ市、約23.5%はホーチミン市にある事から、この二大都市にモダントレードが集中している事がわかります。

小売市場の約80%をトラディショナルトレードが占めていると言われていますが、前述したモダントレードの推移とは対照的に横ばいが続き、ついには2016年に減少に転じました。この事から、今後ベトナム市場はモダントレード化が進んで行くという事が予測できます。

モダントレード化が進む事により、外資系企業の商品を展開する店舗が増え、日本企業も戦いやすい土壌が作られつつあると言えます。