統計総局が2019年12月に発表した、「2019年4月1日0時の時点での主要20指標」によると、ベトナムの人口は、96,208,984人で、その内、47,881,061人が男性、48,327,923人が女性となっています。
年齢別の構成比ですが15歳以下が24.3%、15歳以上64歳以下が68%、65歳以上が7.7%を占めており、比較的若年層の多い人口構成となっていますが、IMFの予測によると、ベトナムの人口は今後数十年で急速に高齢化し、年金制度のより深い改革が今や優先事項となっており、60歳以上の人口を15〜59歳と比較する老齢率は、今後25年間で2倍になると予想されています。多くの日本の方はベトナムは若い人が多い国で高齢化問題など無いと思われていると思いますが実際は高齢化社会が早く来ると予測されている国であり、多くの高齢者向けビジネスを展開している企業がベトナム市場に注目しています。
また、都市部人口は33,122,548人、農村部人口は63,086,436人であり、2009年から2019年の年間平均人口増加率は全体で1.4%、都市部で2.64%、農村部は0.43%となっています。
都市別の人口は、ホーチミン市が約899万人、ハノイ市が約800万人(2019年4月1日時点)と、二大都市が最も多くなっています。(3位:ゲーアン省、約355万人 4位:ドンナイ省、約310万人)
平均結婚年齢は、全国で25.2歳、男性は27.2歳、女性は23.1歳となっており、出生率は2.09で、中部高原地域および北部山岳地域が最も高く2.43、ハノイ市を含む北部ホン河地域が2.35、ダナン市を含む中部地域が2.32であるのに対して、ホーチミン市を含む南部は1.56%、南西部メコンデルタ地域が1.80と低くなっています。また、1歳未満の乳幼児死亡率は、全国で14%、都市部では8.2%、農村部では16.7%であり、1999年時点では36.7%、2009年時点では16%と比較して、毎年減少しており、平均寿命は73.6歳で、農村部は72.6歳、都市部では76.2歳、男女比では男性71歳に対して、女性は76.3歳となっています。
グエン・スアン・フック首相が2019年11月に承認した「2030年までのベトナム人口戦略」では、2030年における全国の人口が約1億0400万人、平均寿命が75歳、健康寿命が68歳以上などの目標を掲げており、減少傾向の日本とは異なり、今後も増加傾向が続くと言えます。
日本の方はベトナムは若い人が多い国で高齢化問題など無いと思われている方が多いと思いますが、実際は高齢化社会が早く来ると予測されている国であり、高齢者向けビジネスを展開している多くの企業がベトナム市場に注目しています。