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  • e martベトナム(2店舗目)

    e martベトナム(2店舗目)

    韓国・新世界グループの大型スーパーである「e mart」は、2015年末にベトナムへ進出し、ホーチミン市ゴーヴァップ区に1店舗目を開店しました。

    なかなか良い店舗で、弊社のお客様も店内にブースを設けて販売を行っておりましたが、売上も好調で多店舗展開が望まれていましたが、大型店であるゆえか、ENT(エコノミックニーズテスト)等の問題もありなかなか2店舗目の開店に至らず、2021年末に自動車生産を主力とする「THACOグループ」のグループ会社である「THISO」へ1店舗目の売却とフランチャイズ契約の締結を行いました。

    その後、「THISO Retail」という会社が設立され、2022年8月5日に開催された500社以上参加するサプライヤー会議の中で、ホーチミン市旧2区の新都市区画である「Thu Thiem新都市区」に、e mart Sala Thu Thiem (2022 年 10 月) と e mart Phan Huy Ich (2022 年 12 月)を開店し、2026 年までに 20店舗展開、10 億USDの売上を獲得し、ベトナムにおけるNo.1ハイパーマーケットになるという計画が発表されました。

    ※参照:THACOウェブサイト

    2店舗目の「e mart Sala Thu Thiem」は同社が運営する予定の「THISOモール(現在未開業)」内にある敷地面積6,000㎡の大型店であり、11月3日に正式オープンとなりましたが、オープン記念セールが行われており多くの買い物客であふれ、大混雑しています。

    各動画は、11月20日(日)の午前中ですが、圧倒的な客数という事がわかります。大型店という事で様々な商品が所狭しと陳列されており、店内にあるイートインスペースでは多くのベトナム人客が食事を楽しんでいました。

    特に感じた事は冷凍食品の豊富さで、韓国から輸入された様々な商品が並んでおり、物珍しさもあってたくさん買い物をしてしまいました。。。。

    ぜひ、皆さんもホーチミンにお越しの際は、同スーパーへ行ってベトナム小売市場の熱気を感じて頂ければ幸いです。

  • ベトナムのEC関連情報

    ベトナムのEC関連情報

    商工省傘下のiDEA(電子商取引デジタル経済局)が、「ベトナム電子商取引白書2022」を発表しました。

    かなり多くの調査項目があるのですが、この中で、いくつかの指標を見ていきたいと思います。

    2021年の新型コロナ禍において、EC市場は前年比16%増加となり、小売売上高に占める割合は7.0%となりました。

    2016年時点では、わずか3%だったのですが、5年間で2倍以上成長している事になります。

    また、2022年は、7.8%まで伸びると予測されており、今後もこの傾向が続いて行くと思われます。

    EC市場規模も、2016年時点50億USDが、2021年137億USDと2.74倍に成長し、2022年は164億USDが予測されています。

    EC利用者数は、2016年3,270万人から、2021年5,460万人と、1.67倍に増えました。

    2016年から、2017年の伸び率と、以降の伸び率を見ると、急速に拡大している事がわかります。

    また、インターネット利用率は、2016年54.2%から、2021年73.0%と、18.8%増加しております。

    一日の平均インターネット接続時間は、9時間以上が22%と、長時間化している事がわかりますが、ホーチミン市では、2021年7月から9月末まで新型コロナウイルス流行によるロックダウン政策が有った事も影響していると思われます。

    また、ECでの購入チャネルですが、2020年と比較して、携帯アプリでの購入が16%も伸びている事がわかります。

    ECで購入した場合の決済方法は、電子マネーが急速に伸びている事がわかります。

    以前のブログでもご紹介しましたが、この分野はかなり伸びしろが高いのではと思われます。

    ベトナムの電子マネー決済市場

    ECで購入しているカテゴリーとしては、「アパレル製品」、「化粧品」の比率が60%以上と高く、次いで家庭用品・電子機器となっています。

    オンライン映画、オンライン教育等も、新型コロナ禍で急拡大している事もわかります。

    この様に、ベトナム市場も新型コロナの影響を受け、急速に変化しており、常に新しい情報をキャッチアップしていく事が重要と思われます。

    ベトナムEC市場関連の調査ニーズがございましたら、ぜひお気軽にお問合せください。

  • コンビニの棚割り

    コンビニの棚割り

     

     

    ベトナムでは昨今、大都市圏を中心にコンビニエンスストアが増加しております。

    2006年に来た当初は、コンビニと言えば、「SHOP & GO」か、「G7 Mart」の2択という状況で、正直どちらもコンビニとは言えない、パパママショップみたいな店舗でした。

    やはり、変化が訪れたのは、ファミリーマートの進出以降だと思います。

    最初に、弊社の従業員とファミリーマートの棚を見た時、彼は「販売価格がパパママと比べて高く設定してあるから利用する人は少ないんじゃないか?」と言いました。

    私が、「便利さにお金を払うんだよ。パパママには縦型クーラーが無い店舗が多くて常温の飲料しか買えないでしょ?」というと、「ベトナムのパパママでは氷をくれるから問題ない。」と言って、なかなかこの便利さを認めたくない様な感じがしました。

     

    あれから、13年が経ち、特にホーチミン市では至る所にコンビニがある状況になってきました。

    特に、ファミリーマート、ミニストップ、セブンイレブンと日本人になじみのあるコンビニが増加したことから、本当に暮らしやすくなってありがたいと思っています。

     

    現在では、前述の3チェーン以外に、マサン食品が運営する「Winmart+(旧Vinmart+)」や、韓国の「GS25」等も登場し、それぞれの特色があり品揃えも異なります(店舗面積の違いもあります)。

    例えば、2つのチェーンの飲料の棚を下記に掲載します。

    最初は、GS25です。

     

    ローカル製品、日本人になじみのある製品、韓国製品とバラエティ豊富で見てるだけで楽しくなります。

    ベトナムのクラフトビールを何種類か販売していますし、チャミスルも売っているので、私はGS25でお酒を買う事が多いです。(今回撮影していませんが、ファミリーマートやミニストップさんも品揃えが豊富で買い物が楽しくなります。)

     

    また、Winmart+ですが、割合小規模の店舗が多く、この様な棚割りが多いです。

    もちろん、店舗面積の違いはありますが、どちらかというとベトナムで良く売れている商品を集約したコンサバな品揃えの店舗が多いと感じます。

     

    今回は、ごく一部のコンビニをご紹介しましたが、スーパーマーケット、ベビー用品チェーン、ドラッグストア等、ベトナムには様々なモダントレードが登場しており、それぞれ特色があって大変面白いです。

    ぜひ、ベトナムへいらっしゃる際は、色々な店舗を訪問して棚割りの違いを堪能してください。

  • モバイルワールドの野心

    モバイルワールドの野心

    同社ウェブサイトより

    MWGの圧倒的な出店スピード

      

    Mobile World Investment Joint Stock Company(MWG)は、Apple製品を専門とする小売チェーンであるTop Zoneストアが50店舗に到達したことを発表しました。

     

    MWGの代表者は、「ベトナム市場において、Top Zoneは回転から8ヵ月で50店舗を展開するに至った、最も成長率の高いアップル認定販売店です。これは2022年末までに200店舗へ拡大する為の旅の始まりであり、2023年末までに10億米ドルの売上を目標とし、ベトナムにおけるアップル製品小売市場をシンガポールやタイと同等に成長させるという野心を持っています。」と語りました。

     

    2021年の年末からアップル製品小売市場に参入したMWGは、後発企業であるにもかかわらず、この市場を支配するという野心を隠していません。

    ベトナムにおいてアップル製品の人気は高いですが、ベトナム市場において正規ルートでの新製品発売開始時期は、他国と比較すると遅い事からハンドキャリー品が大量に入ってきてしまうという問題があり、2020年7月より、Digiworld、PET、FPT Synnex、Viettel等と協定を締結したことから、アップル側もベトナムが有望市場であるとみなしている事がわかり、今後は新製品発売時期が他国なみになり、販売価格もハンドキャリー品と遜色のない価格で展開される事を考えると、今後一層アップル製品売上高が増加する事が予測され、MWGの様な大手携帯電話販売チェーンとしては存在感をアップルへアピールする絶好のタイミングであると思われます。

     

    TOP Zoneの単店平均売上は?

     

    Top Zoneは、従来通りハノイ、ホーチミンの二大都市に集中して店舗展開をするだけでなく、ダクラック省、キエンザン省、カントーなどの地方都市へも店舗網を拡大しており、その地域に居住するアップル製品愛好家のニーズを満たしています。

    展開する店舗タイプは、店舗面積100~120㎡のAAR(アップル認定リセーラー)と、180~220㎡のAPR(プレミアムリセーラー)の2種類を展開しており、2022年末までに全国で200店舗出店を目標としています。

    同チェーンの単店平均売上は60~80億VNDであり、一部の店舗では100億VND以上を維持しています。

     

    Top Zoneのアップル製品売上は?

     

    200店舗のTop Zoneと、3,000店舗を超えるThe Gioi Di Dongを合わせた場合、2023年末までに同グループのアップル製品売上高は10億USDを超え、ベトナム全体のアップル製品売上高の約40%を占める事になると予測されており、その場合、MWGはベトナムのみならずアジアで最大のアップル製品再販業者となると思われています。

    同チェーンのアップル製品売上は、2020年2億3,000万USDだったのが、2021年にはTop Zone20店舗を含めほぼ2倍の4億5,000万USD、2022年末までには6億5,000万USD、2023年には10億USDに達するという事業計画を持っています。

     

    MWGは以前のブログでもお伝えしたように、ベトナムの小売業界を急速に変化させています。

    このように、変化の大きなベトナム市場での商品展開や事業展開をお考えの際は、ぜひお気軽にお問合せを頂ければ幸いです。

  • ドラッグストアチェーンの躍進とベトナムヘルスケア市場の展望

    ドラッグストアチェーンの躍進とベトナムヘルスケア市場の展望

    ベトナムは今後、急速な高齢化社会を迎える事が予測されており、その事がヘルスケア市場の展望に影響を及ぼしています。また、新型コロナウイルスの流行が、製薬業界、特にドラッグストアチェーンの成長を加速させ、多くの大手小売企業は成長の機会を求め、この分野に多額の投資を行っています。

    モバイルワールド社】

    2021年11月に、前回のブログでご紹介したモバイルワールド社は、「An Khang Pharmacy(アンカンファーマシー)」の株式12億9,200万株を購入し保有比率を従来の49%から100%とし、これによりアンカンファーマシーは、モバイルワールド社の完全子会社となりました。

    モバイルワールド社の会長である、グエンドゥックタイ氏によると、現在、各店舗の月間売上は約5億ドンであり、損益分岐点に達し始めており、今後は収益を増やし、各店舗のコスト最適化を実施する為、いくつかの新しいモデルを構築しており、2022年中に店舗数を急速に増やす計画がある事を明らかにしています。(実際、2022年6月14日現在、366店舗まで増えています。)

    また、タイ氏は、トレンドとして従来の治療薬よりも「予防や健康促進製品」の売上が伸びており、これはドラッグストアチェーンが成長するのに適切な時期だと示していると語りました。

    【FPTデジタルリテール社】

    ドラッグストアに多額の投資をしている小売企業として、大手通信会社FPTコーポレーションの傘下企業である、FPTデジタルリテールジョイントストックカンパニー(FPTリテール)があります。

    2012年に、FPTコーポレーションの完全子会社として設立され、ベトナム全国で、FPTショップという携帯電話やラップトップなどの電子機器を販売されるショップや、F Studioというアップルのプレミアムリテールショップ等を展開しており、一時期はカンボジアでもショップ展開を行い海外にも進出していました。(既に撤退。)

    2017年に、ホーチミン市の有力ドラッグストアチェーン、Long Chau薬局を買収し、ヘルスケア部門に参入しましたが、当時、ベトナム市場では、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、家電量販店、携帯電話販売店などのモダントレード化が進む一方で、ドラッグストアチェーンが極端に少なく、医薬品の購入はOTC薬局と言われるいわゆるカウンター薬局(全国に約55,000店舗存在すると言われる小規模薬局)ばかりで、開発の余地が高い事から異業種からの参入を決定しました。

    2022年6月14日現在で、全国にFPTショップ801店舗、Long Chau薬局636店舗を展開しておりますが、毛携帯電話・電子機器販売のFPTショップに関して、モバイルワールド社(携帯電話販売店3,160店舗、家電量販店2,138店舗、ミニスーパー2,148店舗、ドラッグストア366店舗経営)に次ぐ店舗数、ドラッグストアとしては、Pharmacity社(1,146店舗)に次ぐ店舗数を展開しています。

    Long Chau薬局は、2021年の年初時点では240店舗でしたが、現在は636店舗とコロナ禍にも関わらず積極的に展開し、約1年半で店舗数は2.65倍まで拡大しています。

    設立当初は、FPTコーポレーションの完全子会社でしたが、2018年4月26日にホーチミン証券市場に上場し、現在では外国人所有比率も19.4%となっています。

    【ファーマシティ】

    2011年末に、ベトナムで長年働いていたアメリカの薬剤師であるクリス・ブランク氏により設立された、Pharmacity Pharmaceutical Joint Stock Company(ファーマシティ)は、ドラッグストアチェーンとしては最も多い1,146店舗(2022年6月14日時点)を展開しており、およそ8%の市場シェアを占めていると言われています。

    同社は、約3,500人の薬剤師が在籍しており、消費者への丁寧な対応を心掛け、多店よりも低価格でマスクなどの抗エピデミック商品や、医薬品、健康食品などを販売している事で知られています。

    2025年までに5,000店舗をオープンし、人口の約50%が車で10分以内で同店へ買い物に来れるという状態を目指しており、また、およそ700万人の同社顧客を医師、診療所、病院、保険会社とつなぐアプリを構築する予定という事です。

    【ファノファーマシー】

    Pha No(ファノファーマシー)は、以前はドラッグストアチェーン業界の先頭を走っていた企業で、2017年まで、ファノファーマシーは60店舗展開していたのに対して、Pharmacityが39店舗、Sapharo(サイゴンファーマシューティカルが18店舗、Phuc An Khang(現在のアンカン)が18店舗という状況でしたが、異業種からの新規参入も相次ぎ、その地位を他社に奪われ、2021年1月時点では40店舗まで店舗数が減少しました。

    現在では、スーパーマーケットのWinmartや、コンビニエンスストアのWinmart+を展開するマサングループと業務資本提携を締結しており、今後の展開が注目されています。

    ________________________________

    ベトナム市場における医薬品小売売上高は、医薬品総売上高の約30%と言われており、ブラジル64%、フィリピン80%等と比較するとまだまだ小さい事から、優れた管理プロセス、コスト最適化の利点を備えたドラッグストアチェーンは、開発の余地が大きいという事は以前から言われています。

    また、ベトナムの人口は前例のない速度で高齢化しており、65歳以上の人口比率が7%から14%に増加するまでにかかる時間は18年間と、タイ、日本、オーストラリア、フランスよりも早い水準で、2026年から2039年にかけて、65歳以上比率が総人口の15%を超えた高齢化社会に入ると予測されています。

    統計総局によると、2038年に60歳以上人口は総人口の20%(約2,100万人)、2050年には25%(約2,700万人)という予測が立てられています。

    この様に、ベトナムのヘルスケア市場は、成長著しい市場ですが、様々な要因から素早い対応・変革が求められています。日本からの市場参入をご計画の際にはぜひ、経験豊富なマイ・インターナショナルへお気軽にお問合せください。

  • ベトナムオーラルケア市場の歴史

    ベトナムオーラルケア市場の歴史

    ベトナムのオーラルケア市場は、P/S(ユニリーバ)と、コルゲートの2大巨頭が約90%のシェアを持っており、残りの約10%をその他のブランドが争っていると言われています。

    これらに関係して面白い記事が、ウェブ情報紙のCafe Landに掲載されていましたので、2大ブランドの成り立ちを含めてご説明させて頂きたいと思います。

    P/Sブランドの成り立ちは、1975年にベトナム南部で有名な歯磨き粉ブランドだった、HynosとKolperlonが、やはり歯磨き粉製造企業のPhong Lan社と合弁する事により作られたブランドで、Phong Lan社は1980年にはいくつかの化粧品関連企業と合併し、ユナイテッドケミカルコスメティックエンタープライズ社となりましたが、その後、1990年に同社は解散し、各製品の製造工場はホーチミン市の工業局(現商工局)の直属企業となり、社名はP/Sケミカルカンパニーとなりました。

    当時は、ベトナムの歯磨き粉というと、「P/S」か、「Dalan」しか考えられない様な状況であったようで、この2社で90%以上のシェアを獲得していたという事ですが、1997年にユニリーバがベトナムへ投資を行う際に、P/Sケミカルカンパニーと合弁会社のElida P/S社という会社を立ち上げる提案をしたのですが、その際、P/Sケミカルカンパニーから、Elida P/Sに対して歯磨き粉のP/Sという商標を譲渡するという内容で合意しました。

    当初は、P/Sの歯磨き粉はアルミチューブに詰められていたのですが、ユニリーバ側は美しい印刷を施す為、プラスチックチューブへの切り替えを提案したところ、P/S側は新しい生産ラインを設備する資金が不足していた為、ユニリーバグループの生産ラインと生産プロセスを導入し、1,400万USDで製造機能を放棄する事に合意し、以降は歯磨き粉の箱のみを製造する役割になったという事です。

    その後、ユニリーバはプラスチックチューブの生産をインドネシアの企業へ委託した事から、関連する箱の生産機会もP/Sケミカルカンパニー側は失う事になり、結果的に合弁が解消という事になり、P/Sはユニリーバが管理するという事になったのですが、既にベトナム市場で知名度の高いP/Sの商標をそのまま使い続ける事を選択し、現在では市場の60%以上を占めるブランドにまで成長する事ができたようです。

    【ソース:P/Sウェブサイト】

    一方のコルゲートですが、1995年にベトナム市場へ進出する際、やはり当時有名な歯磨き粉ブランドであった、「Dalan」との合弁でスタートしています。

    Dalanは、1988年に、ソンハイマニュファクチャリング社(現在のソンハイコスメティクスの前身)と当時ベトナムの歯磨き粉製造の第一人者であったエンジニアのLuu Trung Nghia氏によって誕生したブランドです。

    Cafe Landに掲載された、ソンハイマニュファクチャリング社のオーナー、Trinh Thanh Nhon氏へのインタビューによると、創業当初はハノイ市からカマウ省まで徹底的に売り歩いたにも関わらず全く売れなかったのですが、しばらくすると努力が実を結び、1993年~1994年にかけて全国の歯磨き粉シェアで70%、特に中部のダナン市においては90%以上のシェアを獲得するに至ったという事でした。

    【ソース:Cafe Land】

    1995年に、コルゲートがソンハイマニュファクチャリング社に合弁事業の提案をしても、Trinh Thanh Nhon氏は当初興味が無かったという事ですが、しばらくしてP/Sケミカルカンパニーがユニリーバと合弁事業を行う事になり、当時、DalanとP/Sの2ブランドでほぼ歯磨き粉市場を形成しているという状況であった為、危機感を感じた事と、もしソンハイ社との合弁事業が成立しなかったとしてもベトナム市場を別の形で攻略するというコルゲート社の圧力もあったようで、最終的に合意する事になったという事でした。

    ただ、ユニリーバと異なったのが、コルゲートのブランド戦略であり、コルゲートはDalanブランドを使用せずに、グローバルブランドであるコルゲートの商標を使う事を決定しました。

    Trinh Thanh Nhon氏は、コルゲート側がユニリーバがやっていた様にうまくDalanブランドを発展させることができず、トレーダー側から拒否される等の事象が発生し、コルゲート側がDalanブランドを継続しても利益にならないと判断した事が要因と語っています。

    その後、1998年には損失が膨らんだ為、合弁会社は最終的に解散という事になりました。

    Trinh Thanh Nhon氏は、合弁会社解消後、カナダに渡っていたという事ですが、10年後の2009年にベトナムへ戻り、International Cosmetic Chemistry Company(ICC)という会社を立ち上げ、再びDalanブランドを以前の様に大きなシェアを獲得すべく生産販売を開始しました。

    【ソース:ICC社ウェブサイト】

    現在では全国36の省・市に、9,900店の代理店、49社のディストリビューターの販売網を構築したものの、まだまだ失ったシェアや名声を取り戻すに至っていないのですが、「どの業界を選んだとしても、成功への希望を持てるように全力を尽くさなければならないと思います。今まで40年間も多大な努力を重ねてきて、いまだにブランドを維持できています。1970年代のことを思い出すことがありますが、戦争が終わり、灰からの再建を目指しココナッツオイルの缶だけを持って戻ってきました。既に私は60歳になりますが、Dalanのシェアを取り戻すために頑張っています。」と語っていました。

    以前、オーラルケア商品のお手伝いをさせて頂いた事が有ったのですが、前述したような2社の巨大企業が90%を占める様な状況であり、とても勝てないと最初から思い込んでしまっていた事を思い知らされました。

    中学時代に柔道をやっていたのですが、最後の大会の大事な場面で相手にビビッてしまい体が動かなくなり、自分の柔道をする事もできず負けてしまったのですが、44歳になる今でも良くその事を思い出します。

    あの時から、もう後悔しない様にどんな事でも萎縮しないで取り組もうと考えて行動していたつもりですが、知らない間にまた萎縮してしまっていた事を、世界的な大企業2社と勇敢に戦っている60歳のTrinh Thanh Nhon氏によって気付く事ができ、本当に心が震える思いがしました。

    これからは、歯磨き粉を買うとき、Dalanブランドを選び少しでも応援できる様にしたいと考えています。

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  • ベトナムのオーガニック市場

    ベトナムのオーガニック市場

    農業農村開発省によると、ベトナムの有機農業作付面積は、2016年の53,350ヘクタールから2019年には約237,693ヘクタールに増加し、有機農作物生産に携わる農家数は、17,168人、有機農作物生産企業数は97社で、その内、60社が海外への輸出を行っており、年間約3億3500万米ドルの売上高になるそうです。

    ベトナムの有機農産物は国内で消費される以外に、米国、EU、中国、日本、ドイツ、英国、韓国、ロシア、シンガポール、フランス、ベルギー、オランダ、イタリアなど、世界中の180ヵ国(地域)に輸出されています。

    私がベトナムに来た2006年当時は、日本もそうですがオーガニックという意識は少なかったと思いますが、最近では健康意識の高まりを追い風に、多くのオーガニック製品販売店ができており、チェーン店化しつつあります。

    例えば、Farmaers Marketというチェーン店があります。

    【Farmaers Market:同社ウェブサイト】

    同チェーンは、ホーチミン市内に4店舗を展開しており、ウェブサイトでの販売にも対応しています。

    販売している商品はオーガニック製品を中心に揃えており、野菜などはVietGAP対応商品が充実しています。

    【ソース:同社ウェブサイト】

    VietGAPとは「Vietnam Good Agricultural Practice」の事で、ASEANGAPを参考として農業農村開発省が定めた農業生産管理基準で、野菜・果物、茶葉、米、コーヒーに関連した基準が発表されています。

    国産農作物以外にも、国際基準をクリアしている様々な海外製品も販売しており大変面白いお店だと思います。

    同社が運営しているFacebookファンページは、2021年4月20日時点でなんと444,633人が「いいね」しており、いかにオーガニック製品が消費者から注目されているかがわかります。

    先日、再生プラスチックボトルを使用した飲料水が売れているとご紹介しましたが、ベトナム市場では世界的流行と同調して「オーガニック」というキーワードが売れる市場になりつつあると思います。

    今後、ベトナム市場での商品販売・事業展開を検討される際は、「オーガニック」というキーワードを念頭において商品戦略を策定するのも面白いのではと考えております。

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  • Vinmartに韓国SKグループが投資

    Vinmartに韓国SKグループが投資

    4月6日のVNExpressによると、韓国のSK Groupが、VCM Trade and Service Development Joint Stock Company(スーパーマーケットチェーンVinmartの所有者)の株式16.26%を4億1,000万ドルで取得したと報じました。

    VCM Trade and Service Development Joint Stock Company(食品大手のマサングループが株式の83.47%を所有)は、Vin Commerce(スーパーマーケットVinmartとコンビニエンスストアVinmart +の運営者)の株式を100%所有しています。

    マサングループは、地場系コングロマリットであるVingroupから、子会社であるVin Commerceを買収し、立て直しを行っておりました。

    2020年、VCMの純売上高は約3兆9,800億VNDで、ミニスーパーセグメントの力強い成長により前年比14.2%と増加し、非効率的な運用がされていた744店舗のVinMart +と、12店舗のVinMartスーパーマーケットを閉鎖することによるネットワークの最適化のおかげで、収益性も著しく改善しているという事です。

    同社の年次総会で、Vin CommerceのゼネラルディレクターであるTruong Cong Thang氏は、全ての費用を差し引いた後、約10億VNDの利益を見込んでいるという事も発表されています。

    また、4月1日には年内で、「Vinmart」を「Winmart」、「Vinmart+」を「Winmart+」に名称変更する事も発表されていました。

    店舗数は4月6日現在で、「Vinmart」123店舗、「Vinmart+」約3,000店舗と圧倒的であり、課題であった運営がこのまま改善され続ければ、日本製品の販売先としても更に有力候補となる事は間違いないと思われ、今後の同チェーンの動向が注目されます。

    【参照:Vinmartウェブサイト】

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  • 東南アジアのeコマーストップ10

    東南アジアのeコマーストップ10

    マレーシアのeコマースアグリゲーターのiPrice社とSimilarWeb社が共同で、2020年の東南アジアeコマース各社のトラフィックを集計して作成したランキングを発表しています。

    その中に、「Shopee」、「Lazada」以外には「Tokopedia」、「Bukalapak」、「Blibli」などが入っていますが、「Mobile World(The gioi di dong)」、「Tiki」、「Sendo(FPT)」、「Bach Hoa Xanh(Mobile World系列のミニスーパーチェーン)」と、5社のベトナム企業がランクインしていました。

    参照:iprice

    驚くべきは、5位にランキングされている「Mobile World」で、彼らは携帯電話販売店(2,487店舗)、家電量販店(1,578店舗)を経営する小売企業であるにも関わらず、多くのEC企業を抑えて5位にランキングされています。

    また、9位にランキングされている「Bach Hoa Xanh」も同社の系列企業でミニスーパー(1,775店舗)を経営している企業です。

    「Mobile World」の設立は2004年3月で、最初は商品販売の為のウェブサイトを立ち上げ、ホーチミン市のホアンバントゥ通りに3ヵ所の小さな店舗のみのスタートでしたが、2004年10月にはビジネスモデルを変更し、大きな店舗をグエンディンチエウ通りに出店しました。

    その後は順調に店舗を増やし、2006年3月には大型店を4店舗まで増やしました。

    私は、2006年11月にベトナムへ来たのですが、ベトナム人の友人に「携帯電話を買いたい。」と言った所、グエンディンチエウ通りの店舗へ連れて行ってくれた事を覚えています。その頃は、あまり品揃えの良い携帯電話販売店が無かったのですが、同店は店舗が広く(たぶん300㎡くらい)多くのブランドの携帯電話がショーケースに並んでおり、価格も全て表示されているので大変選びやすい店舗だなと感じました。また、驚いたのは接客の良さでした。

    当時のベトナムは、まだまだ有名なチェーンストアでも適当な接客が多く、商品の質問をしてもろくな返事が期待できなかったのですが、この時はどのような質問をしても明確に答えてくれますし、お勧め商品をどんどん提案してくれ大満足で買い物ができた事を今でもはっきりと覚えています。

    同社の店内(参照:同社ウェブサイト)

    その後、2007年に同社はメコンキャピタルからの投資を受け、一気に店舗網を拡大し、2009年には40店舗、2012年には120店舗まで出店数を伸ばしまし、2013年には元Best Buy InternationalのマネージングダイレクターであるRobert Alan Willett氏からも投資を受け、2017年末時点で、携帯電話販売チェーン・家電量販店・ミニスーパーを合計2,000店保有するに至りました。

    同社の凄い所は、圧倒的な出店スピードもそうなのですが、「圧倒的な品揃え」、「わかりやすい店舗作り」、「レベルの高い接客」などが挙げられ、特に素晴らしいのは接客ではないかと思います。聞いた話で確かではないのですが、価格表示がされている電光掲示板を見ると、店員だけがインセンティブ率や、チェーン全体で売りたい商品なども即座に理解できるようになっているという事でした。

    また、2010年頃に創業者で会長のタイ氏と何度か商談をさせて頂いた事があります。

    当時、多くの家電量販店や携帯電話販売チェーンと商談をしていたのですが、特に各チェーンは明確なコンセプトがある訳ではなく、他のチェーンで売っているものを売ろうという様なフワッとした感じを受ける事が多かったのですが、タイ氏と打ち合わせをすると、同チェーンのコンセプトに関する明確な説明を頂き、本当に同じ国の同じ業種の人なのかな?とびっくりした事を覚えています。

    同社の主力事業「Mobile World」(参照:同社ウェブサイト)
    家電量販事業「Dien may xanh」(参照:同社ウェブサイト)
    ミニスーパー事業「Bach hoa xanh」(参照:同社ウェブサイト)
    OTC薬局チェーン事業「Nha thuoc an khang」(参照:VNExpress)

    説明が長くなりましたが、この様に様々な業種を取り込んで、圧倒的なスケールで事業展開をしている企業が、「Mobile World」です。

    2006年よりいつも商品を購入しているファンの1人として、今回のブログを書いていますので、暑苦しい所はご容赦ください。

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  • ベトナムの電子マネー決済市場

    ベトナムの電子マネー決済市場

    ベトナムの小売市場は、80%以上をトラディショナルトレード(伝統的小売市場:小規模の個人経営店舗)が占めており、それらで商品を購入する際はクレジットカードなどは使う事ができず、ほとんどのケースで現金払いをする必要があります。

    VNExpressに掲載されていたイギリスのスタンダードチャータード銀行の調査によると、ベトナムは東南アジアの中でもかなり現金決済の比率が多い事がわかります。

    スタンダードチャータード銀行調査(ソース:VNExpress)
    スタンダードチャータード銀行調査(ソース:VNExpress)

    ベトナムのクレジットカード利用率は、4.12%とフィリピン(1.94%)、インドネシア(2.44%)よりは多いですがかなり低い水準です。

    一方、現金決済利用率に関しては、90.17%とダントツの一位になっており、いかに非現金決済が普及していないかを知る事ができます。

    この様な状況からベトナム政府は、2016年に首相政令「No. 2545 / QD-TTg(2016年~2020年までの非現金決済ソリューション開発計画)」というキャッシュレス決済の浸透計画を発表し、多くの公共機関でも導入が進みつつあります。2020年は新型コロナウイルスの影響でECサイトでの購入が増えた事を後押しに、この政令で定められた政府目標は達成されました。続いて政府は、首相政令「No. 22 / CT-TTg(ベトナムでの非現金決済ソリューション開発促進計画)」を公布し、更なる浸透を進めている段階です。

    この様な状況において、電子マネー決済はベトナム政府のニーズに合ったものとして、今後も成長していく事は間違いないと思われますが、現在、40社近くの企業がこのサービスを展開しており、競争の激化が予測されています。

    現在、この中で最も有力と言われているのは、「ONLINE MOBILE SERVICES JOINT STOCK COMPANY」が運営している、「MOMO」というサービスです。

    MOMO(ソース:同社ウェブサイト)

    ベトナム国内で120,000以上の店舗や企業へサービス提供しており、2,300万人以上が利用しており、2020年のトランザクション数は2019年比で3.5倍、140億USDに達していると言われています。

    店舗や公共料金の支払い以外にも、コンビニやスーパーでの現金引き出し、利用者同士の送金、旅行代金の支払い、保険料の支払い、ゲームダウンロード、エンタメ(映画・宝くじ)等の支払いなど様々な機能を利用する事ができます。

    ゴールドマン・サックスなど多数から出資を受けており、2021年には第4ラウンドの資金調達(シリーズD)の完了し、この資金調達ラウンドは、シリコンバレーファンド、ウォーバーグピンカスの金融投資ファンドであるグッドウォーターが主導しています。

    また、同社は2021年~2025年までの間にIPOを行う見通しであるという事も発表されています。

    この内容を見ると、「MOMO」がベトナムの電子マネー決済市場をリードしているという事がわかりますが、前述したように40社近くがサービスを展開している為、今後もこの業界の動向に注目が集まると予測されます。

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