経済成長著しいベトナムについて、フレッシュな視点を持つ大学生インターンが、ホーチミン市に滞在中にベトナム生活を徹底的に分析します。

ベトナムの市場で市場調査をすると、動物の脳みそや鳥の足など、日本のスーパーマーケットではなかなか見かけないような肉の部位が多く並んでいます。逆に、日本で見かけるようなバラ肉はあまり見かけません。
ベトナムでは、豚肉を使った多彩な料理が存在します。その影響もあってか、豚肉の消費量は食肉全体の7割以上にのぼり、生産量は日本の2.4倍の310万トン、消費量は一人当たりで換算すると日本の1.5倍の330万トン(2022年データ)にもなります。ベトナムは豚肉の消費が活発であることがわかります。また、生産量も、年間310万トンと、日本の2.4倍の数字であるとされます。そんな豚肉の部位について、日本との違いをご紹介します。

スーパーマーケットの食肉売り場

骨肉かどうかが重要

豚肉の部位のイメージ

ベトナムでは肩ロースと肩を区別しません。この範囲の肉を骨つきかどうかで分類します。
外側(水色)…脂肪が少なく硬めで、薄切りで使うことが多い。茹でた野菜と和えたり、焼きそばの具に入れたりする。
内側(ピンク)…丸ごと茹でてお供えとして使われることがある。

また、バラ肉も骨つきかどうかで分類されます。
内側(緑)…骨つきでいわゆるリブ。
外側(紫)…細長く切って売られている。角煮や炒め物などに使われる。

ベトナム料理では、フォーなどのスープ料理で骨から出汁をとることが多いため、「骨つきかどうか」にこだわる文化が根付いているのかもしれません。

ロースを2種類に分けて使う

日本ではあまりないことですが、ベトナムの一般家庭ではロースの外側(黄)だけをいわゆる背脂としてよく使います。カリカリにして料理に入れたり、溶かして香りをつけたりと万能な部位です。

ちなみに、豚の足は日本と同様にコラーゲンたっぷりのご馳走として食べられています。また、もも肉も日本のように煮付けやスープとして使われています。冒頭で紹介した豚の脳みそについては、スーパーではなかなか見かけませんが、実際に脳みその粥やスープとして多くの地域のベトナム人にとって馴染み深いもののようです。

ベトナム料理を食べる際には、どの部位が使われているか気にしてみてください。(インターン生・Iさん)

MAI INTERNATIONALでは、このようなベトナム生活を踏まえた消費者調査などの市場調査や販売支援が可能です。是非お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。