ベトナムでは毎年160万人の新生児が誕生しているため、「おむつ」は大変魅力的な市場と思われますが、ベトナムの「おむつ」市場は外資系の3社が90%以上のシェアを占めていると言われています。その外資系3社とは、「Huggies」というブランド名で展開しているキンバリークラーク社、「パンパース」のP&G、「Bobby」というブランド名で展開しているDiana社です。Diana社はもともと1997年に設立されたローカル企業で、おむつのBobbyと、生理用品のDianaというブランドの製品を展開しておりそれぞれ業界2位と認知度の高い企業だったのですが、2011年にユニ・チャーム社がタイの子会社経由で株式の95%を取得しています。筆者は1歳5ヵ月になる娘がおり、以前は日本からおむつを持って帰ってきていましたが、Diana社のBobbyを使ってみるととてもよく、現在ではBobbyを愛用しています。(おむつはかさばるので大変助かっています。。。)

 

(Diana Unicharm JSCウェブサイトより)

この3社は、ベトナム国内に工場を持っており、高品質の商品を求めやすい価格で展開する事が出来ているため圧倒的なシェアを占めていますが、ベトナム市場では前述したように毎年160万人(毎日約4,300人)もの新生児が誕生している為、規模が大きく市場シェア残り10%の部分にも多くの企業が存在しています。一説によると大小合わせて50ブランドくらいになるのではと言われております。

これらの中でやはり成功していると言われているのは、花王であり2014年より日本製のメリーズを正式に展開しており、イオン系のストアで販売されていますが、販売価格も日本と比較してもそこまで高くなく、Bobbyに出会うまでは筆者もイオンで購入をさせて頂いておりました。また、日本企業としては2016年に日本製紙グループが、大人用(Ky Hope)・子供用紙おむつ(Bino)製造販売を行うKy Vy Corporationを買収しベトナム市場に参入しており今後が注目されています。

ベトナム市場において、日本製の紙おむつの需要はとても高く、メリーズ、Goo.nは、多くのベビー用品販売チェーンで販売されており、ベトナム人ユーザーからも信頼されています。輸入ルートですが、正規代理店が輸入しているものと、並行輸入品が存在します。弊社のドライバーも娘さんがいるのですが、赤ちゃんの時はメリーズしか使っていなかったと言っていました。理由を聞くと、他のものも色々と試したが、メリーズが一番蒸れなくてよい為、国産品と比較して価格的に少し高いが娘の為に購入していたという事でした。メリーズやGoo.nが多く販売されている理由は、日本製で高品質というイメージをうまくホーチミン市やハノイ市などの大都市圏の中間層や高所得層に訴求できたという事だと思います。

一方で、以前別のブログに書きましたが、ベトナムは今後急速に高齢化を迎える国という事もあり、大人用おむつは注目の市場だと思われます。

大人用おむつは、子供用おむつと比較するとブランド数が少なく、認知度が高いブランドはDiana社のCarynや、Ky Vy社のKy Hopeくらいだと思われますが、ある調査結果によると認知度はCaryn(22%)、Ky Hope(4%)という事だったようです。この調査自体は2014年9月に行われたものなので、現在では認知度も向上していると思いますが、ブランド数はあまり増えておらず、目立つ所では、国産品で台湾系Taisun社(Unidryというブランドの子供用おむつを生産している。)のSun Mate、輸入品でデンマークABENA社がディストリビューターであるTuong Thanh Viet社を通して販売開始したという感じです。

子供用おむつと同様、かさばるものなのでどうしても国産品が強い市場だとは思いますが、メリーズやGoo.nなどの例もあり、またABENA社も輸入品を積極的に展開している事から、中間層や高所得層に対して日本ブランドの大人用おむつの展開を検討するというのも面白いのではと思います。

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