ASEANとは

いわゆる東南アジアといえばASEANのことを指します。ASEANとは「東南アジア諸国連合」(Association of Southeast Asian Nations)の頭文字です。
ASEANは1961年にタイ、フィリピン、マラヤ連邦(現マレーシア)の3か国が結成した東南アジア連合が前身となっており、現在の加盟国はインドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、ミャンマー、マレーシア、カンボジア、ラオス、シンガポール、ブルネイの10カ国から構成されています。

域内の総人口は6億2,400万人(2014)を超えており、EUと比較しても多くの人口を抱えており、2030年には7億人を超えることが予測されています。

経済圏としてみたASEAN

ASEANを経済圏としてみた場合、2011年のNAFTAのGDPが17,138億ドル、EUが16,242億ドル、日本が5,459億ドルに対して、ASEAN全体では1,865億ドルにすぎません。

これを一人当たりのGDPで換算すると日本が42,783ドルに対して、NAFTAが37,858ドル、EUが32,537ドルに対し、ASEANは3,111ドルであり、まだまだその差は大きいと言えます。

一方2009年を起点として各国別の一人当たりGNI(国民総所得)の成長率を見ると、日本が1〜1.25を行ったり来たりしているのに対し、ブルネイとタイを除くASEAN諸国は軒並み1.6〜1.85と急速に伸びています。
2009年と言えばちょうど筆者がベトナムに着任した年ですが、この10年間でベトナム人の庶民の収入が約2倍になったと言われて納得がいきます。2009年頃、路上で売られているコーヒーが7,000VND(約35円)、フォーが15,000VND(約75円)であったと記憶していますが、2018年の現在、路上のコーヒーは15,000VND(約75円)、フォーが30,000VND(約150円)程度となっており、
一人当たりの収入が倍増したのに対して、物価も約2倍に跳ね上がっているというのが現状です。

経済格差が大きいASEAN諸国

ひと言でASEAN、東南アジアといっても国によって大きな格差があります。世界銀行の2016年のGNI比較によるとインドネシアが圧倒的に大きく、タイ、フィリピン、マレーシア、シンガポール、ベトナムと続きます。カンボジア、ラオス、ブルネイ、ミャンマーは他国に比べてGNIが低くなります。

これを一人当たりのGNIに換算して見ると、シンガポールとブルネイが圧倒的に大きく、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピンと続いて、その他の国々は発展途上であることがわかります。

このような経済格差は国の間だけではなく、各国において都市部と地方の格差が非常に大きくあります。
実際、ベトナムのホーチミン市ではスマートフォンを持って自家用バイクを所有していることは当たり前ですが、地方に行くとまだ少数民族が存在しており非常に貧しい生活を行なっているのが現状です。

政治体制で見たASEAN

ASEAN諸国の政治体制をキーワードでまとめたものが下記の表になります。
このようにフィリピンやインドネシアのように民主主義を掲げる国々からブルネイやタイのような立憲君主制国家、ベトナムやラオスのような社会主義国まで様々な政治体制が混在しているのがASEANであり、この点が民主主義国から形成されるEUとは大きな違いです。
またカンボジアのフンセン首相ように1980年代から実権を握り続けている指導者がいたり、ブルネイの国王は首相,財務大臣,国防大臣,外務貿易大臣を兼任しているなど、指導層に強大な権力が与えられている国が存在することも特徴です。

インドネシア 民主主義 大統領制 立憲共和制
フィリピン 民主主義 大統領制 立憲共和制
ベトナム 社会主義共和制 一党制
タイ 立憲君主制 議院内閣制 軍事政権
ミャンマー 議会制共和国 議院内閣制 大統領制
マレーシア 民主主義 議院内閣制 連邦君主制 立憲君主制
カンボジア 立憲君主制 選挙君主制 議院内閣制
ラオス 共和制 社会主義国 一党制
シンガポール 議会制共和国 立憲共和制
ブルネイ 立憲君主制 絶対君主制

一般的に日本に比べてASEAN諸国では自由主義、社会主義に関わらず政府や指導者の権限が大きく、政治によって法律やルールが突然変わってしまうことも珍しくありません。

まとめ

経済的に発展を続ける東南アジアですが、市場規模はまだこれから成長を始める段階です。ASEANに参加する国家間の経済的格差や政治体制の差も大きく、どのような政治体制と経済環境にあるのかを見極めることが重要です。

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